【どうする家康】実はまだ死んでない!元康に裏切られた吉良義昭(演:矢島健一)はその後どうなった? (3/3ページ)
……このさわぎに時を得て吉良義昭。荒川頼持。松平三蔵侑次。松平監物家次。松平七郎昌久等又叛逆してをのが城に立こもりしかど。かたはし攻おとされき……
※『東照宮御実紀』巻二 永禄七年―同十年「一向宗一揆」
共に決起したのは弟の荒川頼持、松平侑次(すけつぐ)、松平家次(いえつぐ)、松平昌久(演:角田晃広)。ただし力を合わせた訳ではなく、己が野心のためにめいめい暴れ回ったため、各個撃破されてしまったということです。
再び敗れた吉良義昭は赦免を乞うも許されず、三河を去って流浪の末に近江国(滋賀県)へたどり着き、そこで生涯を終えたと言います。
終わりに義昭(よしあきら)
今川氏真がはからひにより、東條城にうつり住し、永禄四年東照宮兵を遣して、しばゝゞかの城をせめさせたまふ。義昭力つきて降をこひしにより、赦免ありて岡崎に居らしむ。六年一向専修の門徒等が為に、義昭主将となりてそむきたてまつりしにより、賊徒平治ののち、また東條の城をせめたまふ。この時義昭罪を謝し、降をこふといへどもゆるされず、近江国に出奔し、西條の流終にたゆ。
※『寛政重脩諸家譜』巻第九十二 清和源氏(義家流) 吉良
以上、吉良義昭のその後について紹介してきました。彼ら反対勢力の一掃により、家康は三河支配の基盤を固めていきます。
果たしてNHK大河ドラマ「どうする家康」では義昭がどんな悪あがk……もとい奮戦を魅せてくれるのか、今から楽しみですね!
※参考文献:
『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月 『徳川實紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション 『寛政重脩諸家譜 第一輯』国立国会図書館デジタルコレクション日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan