日本人のマネーリテラシーが低い2つの理由 (2/3ページ)
永田:ただ、その後のグローバル化で「もっとお金のことを知る必要があるんだ」「世界の人はもっとお金のリテラシーがある」ということも広まってきました。今はむしろ投資がブームのようになっていますよね。ここから今の過熱状態は少し落ち着いてくるとは思います。特に今年は日銀総裁が交代しますし、利上げの可能性も指摘されています。
利上げするにしても大幅な利上げはないと思うので、これまで投資に熱心だった人が一気に預金に流れるということは考えにくいのですが、もしそうなった時に今の投資熱が続くのかどうかには興味を持っています。
――年収1000万円を超える高所得者とそうではない人では、必要なマネーリテラシーは違うのでしょうか。
永田:必要なリテラシーについては、ベースはどちらの層も変わらないと思います。ただ、やはり高所得者の方が選択肢は広いですよね。求める知識にも差があって、高所得者ほど金融知識にしても「今儲けるための情報」よりも、普遍的な「土台」となる情報を求める傾向があります。
――日本でもかなり投資や資産運用を積極的に行う人が増えてきた印象があります。高所得者層の人が投資を行う際の注意点について教えていただければと思います。
永田:投資にも様々なものがあるなかで、最後は「好きなこと」を基準に選ぶと楽しんでできるのではないでしょうか。
もう一つは、最初は「儲ける」よりも「損をしない」ことに重点を置くことですね。「損をせずに儲ける」という概念は投資の世界にはないので、「損をする可能性もある」という考えを持ちながら、少しずつ慣れていくのが大切です。
その意味ではつみたてNISAのように毎月積み立てることで、時間差で資金を分散して損をしにくい投資法をやってみるのはいい方法だと思いますし、公開されている財務諸表を見ながら企業のことを調べつつ、少額から株式投資をやってみるのもいいと思います。
――不動産投資はいかがですか?
永田:手元にキャッシュがない人は不動産投資も一つの手段だとは思います。