レオナルド・ダ・ヴィンチはニュートンの100年前に重力を理解していたことがスケッチから判明 (2/4ページ)
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ダ・ヴィンチの重力の調査を示すスケッチ / image credit:caltech.edu・ダ・ヴィンチが水瓶を使って行った独創的な重力実験
ダ・ヴィンチが思案していたのは、リンゴではなく、水瓶であったようだ。
水瓶を真横に倒せば、もちろん中から水が流れ出てくる。そのとき、落下する水の速度に合わせて、水瓶を水平に引いたらどうなるか?
落下する水滴を「斜辺」、それが落下した距離と水瓶の動きを「底辺」や「高さ」と見立てると、そこに「二等辺三角形」が出現する。ダ・ヴィンチはスケッチでこのことを指摘している。
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ダ・ヴィンチが確立した二等辺三角形 / image credit:Gharib et al., Leonardo, 2022
ダ・ヴィンチは、水の落下速度が一定ではなく、だんだんと加速することや、もはや水瓶の動きによって影響されないことに気づいていた。
つまり水瓶を等速で動かしても落下物は直線にならず、水瓶を加速させることで落下物が直線になることを指摘したのだ。
じつは、このような落下する物体の速度が時間とともに変化するという認識は、地球の「万有引力定数」を求めるうえで重要な一歩だったものだ。
カリフォルニア工科大学のモルテザ・ガーリブ氏らは、今回の研究でこう述べている。