プロ実食!コンビニ&スーパー「安くてうまい!」マル得PB商品50【画像】節約もできる!「プライベートブランド商品」リスト

日刊大衆

プライベートブランド食品
プライベートブランド食品

 給料は上がらないのに食べ物の値段ばかり上がる、とお嘆きの皆さん。本誌厳選の強い味方を紹介しよう!

 昨年後半から本格化した値上げラッシュ。2月に再びピークを迎えるという。

「帝国データバンクが主要食品メーカー105社を対象にした調査によると、2月に4283品目の飲食料品が値上げに。価格は約18%(1〜4月までの平均値)アップするとのことです。品目数では、昨年10月に過去最多となった6699品目に次ぐ規模になります」(経済誌記者)

 値上げされる品目も、菓子類や冷凍食品、調味料から、ワインや焼酎などの酒類まで多種多様だ。今や、スーパー、コンビニで店内を見回すと、値上げしていない物を探すほうが難しい。

 そこで、本誌が注目したのが“プライベートブランド(PB)商品”。小売チェーンなどが独自に企画し、販売までを手がけているオリジナル商品だ。

■メーカーが出すナショナルブランドよりも安い

「広告宣伝費や、運送費などのコストが削減できるPB商品は、メーカーが出すナショナルブランド(NB)の商品よりも、安いのが魅力。上手に利用すれば、節約になるでしょう」

 こう語るのは、『コンビニチェーン進化史』(イースト新書)の著者で、流通ジャーナリストの梅澤聡氏。さらに、PB商品は安さだけでなく、高品質もウリだ。

「浮いたコストを商品開発に回せるので、高クオリティ。最近は名店監修の品も多く、ネット上で“おいしすぎる”と話題になったPB商品もたくさんありますよ」(生活情報誌記者)

 ということで今回は、大手コンビニ3社(セブン・イレブン、ローソン、ファミリーマート)と、大手スーパー2社(イオン、SEIYU)と、量販店のドン・キホーテのPB商品を徹底比較。有識者の実食レビューも踏まえて、“安くてうまい”逸品を紹介しよう。

■オススメのカップラーメンは!?

 まずは、手軽に食べられる“カップ麺”から。昨年、主要原材料の小麦粉が高騰し、業界全体に値上げの動きが起きたことが記憶に新しい。

 さらに今年も、「日清食品は、6月出荷分からのカップ麺や即席袋麺など約170品を10〜13%値上げすると発表しました。昨年6月の主力商品の値上げに続き、2年連続になります」(前同)

 食品の中でも、購入する機会が多いだけに、数円単位の値上げでも大きく家計に影響する。

 現在、日清食品のオンラインストアでは、『カップヌードル』のレギュラーサイズは1個231円(税込み=以下同)。単純に比較できないのを承知のうえで、今回は、これを目安に、ほぼ同等量のしょうゆ味のカップ麺を選定。コンビニ外食研究家の浅野まみこ氏に、食べ比べをしてもらった。

「セブンの『醤油ヌードル』(149円)は、ポークやチキンスープの香りが際立ちます。お好みでチーズや卵など“ちょい足し”をするのもオススメです。一方で、ローソンの『しょうゆラーメン』(129円)は、メンマ、ナルトなどの具が良いアクセントになった、古き良き中華そばといった味わい。焼豚風と、肉そぼろ風の2種類のお肉がのっているのも特徴ですね」

■ファミリーマートの本格派

 中でも、浅野氏が最も高く評価したのが、ファミマの『背脂風中華そば』(150円)だ。

「その名の通り、脂のコクが強い濃厚なスープが味わえます。そこへ中細のストレート麺を入れて、まるでお店のような本格派ラーメンの仕上がりです」(前同)

 いずれも、『カップヌードル』と比べると100円近くお得。味も各社に特徴があるので、自分好みの一杯を探してもらいたい。

■セブンイレブンの食パンは価格も味も満点

 同じく小麦製品で値上がりが著しいのが食パン。その点、セブンの『北海道産小麦の金の生食パン4枚入』(375円)は、価格も味も満点の一品だ。

「ブランド小麦『春よ恋』に加えて、生クリーム、発酵バターまで北海道産にこだわって作っている食パンで、とてもリッチな味わいです」(グルメライター)

■冷蔵・冷凍食品も絶品

 このように、コンビニは味を重視したPB商品が多いという。前出の梅澤氏が語る。

「スーパーとの差別化を図るため、コンビニのPB商品は品質を重視してきました。素材や味へのこだわりもすごく、特に、ハンバーグなどに代表される調理済みの冷蔵・冷凍食品は、本当においしいですよ」

 そんなコンビニPB商品の冷蔵・冷凍食品の中で、前出の浅野氏が一番に挙げたのは、ファミマの冷凍食品『さっぽろ純連監修チャーハン』(298円)だ。

「北海道の有名ラーメン店『さっぽろ純連』の監修商品で、パラッとした米の食感と、ラードの風味を感じる本格派。私は、現地の店でもチャーハンを食べましたが、こちらの商品の味は、それに負けないクオリティでした」

 また、同じくファミマの冷蔵食品『香味野菜香る鶏ネギ!塩』(298円)は、浅野氏が「ニンニクの風味で、鶏肉のボリュームもすごく、これ一品で大満足です」と絶賛した商品だ。

■3社レトルトカレーを食べ比べ!ローソンの逸品

 続いてはラーメンと並ぶ国民食の“カレー”だ。今回はレンジでチンするだけで食べられるレトルト食品に限定し、元祖B級グルメライターの田沢竜次氏に、イチ押しを聞いた。

「お気に入りは、ローソンの『スパイス香るDAIZU MEATキーマカレー』(218円)です。油分が少なく、あっさりとした食べ心地なので、その分、ルーのスパイスの香りが際立ちます。本格派のエスニックカレーを求める人にはピッタリです」

 おいしいレトルトカレーは他にもある。

「トマトの爽やかな酸味が効いたルーに、大きな肉がゴロゴロッと入った、ファミマの『バターチキンカレー』(228円)や、シャキシャキ食感のレンコンをはじめ、ジャガイモなど野菜が主役の、セブンの『ごろっと野菜カレー』(192円)などがオススメです」(前同)

■イオンやドンキホーテ、SEIYUも!

 もちろん、PB商品はコンビニだけのものではない。スーパーのPB商品に注目してみると、こんな特長が。

「スーパーのPB商品と言えば、乾麺やパスタ、缶詰、調味料といった自炊のための食材が思い浮かびますが、実は、惣菜類に大容量のものが多く、コスパがいいんです」(前出の生活情報誌記者)

 たとえば焼き鳥は、コンビニのレジ横のホットコーナーでは、約120〜150円で販売しているが、「イオンの冷凍食品『炭火焼き鳥 もも串(たれ)7本入』(321円)なら1本約45円。そして、ドンキの冷凍食品『焼き鳥3種アソート9本入』(645円)なら1本約71円なので、お得です。特に、ドンキの焼き鳥は、備長炭で焼いた鶏肉を使用し、香ばしくて味も抜群です」(前同)

 さらに、意外なところではピザのラインナップが充実しているという。

「低価格ながら、自家製クリームソースとチーズ4種を使用した、SEIYUの冷凍食品『じっくり低温長時間熟成生地 5種のチーズピザ 1枚』(224円)や、直径約20㌢のぶ厚いナポリ風生地にトマト、バジルがのった、ドンキの冷凍食品『いいとこどりマルゲリータピザ』(321円)は買いですね」(前出のグルメライター)

■名店や一流料理人が監修!

 もちろん、スーパーのPB商品にも名店監修のものがある。その代表格が、イオンの冷凍食品『こだわりの発酵生地と3種ミート&セミドライトマトの具材たっぷり贅沢ピザ』(861円)だ。

「イオンは、一流料理人が監修した『トップバリュプロのひと品』というシリーズを展開しています。中でも、東京の有名イタリアン『アクアパッツァ』(港区)の日髙良実シェフが監修したピザは、高級感のある味で絶品です。数量限定販売品なので、買うなら今のうちですよ」(前同)

■セールなど特売日を狙う

 また、スーパーには定期的にセールなどの特売日があるので、そこを狙って安く購入することが、節約のポイントになるという。

「PB商品はめったに安くなりませんが、イオンのお客様感謝デーなど、特定のセールでお得に買うことができます。そういった割引情報は、店の出入り口や、レジ周辺に“お知らせ”として貼っているので、チェックしてみてください」(生活情報誌記者)

■「値上げラッシュ」は左党の財布を直撃する

 さて、値上げは食料品に限った話ではない。身近なところでは、コーヒーなどの飲み物にも影響が出ているという。

「アサヒ飲料は、コーヒー豆などの原材料の高騰により、缶コーヒーなどの主力製品の62品目を、5月出荷分から値上げすると発表しました。同社が缶コーヒーを値上げするのは、1998年以来四半世紀ぶりとのことです」(業界紙記者)

 これにより、アサヒ飲料の缶コーヒー『ワンダ』シリーズなどが、5月から151円になる見通しだ。では、3大コンビニのPB商品で飲むべきは?

「セブンの『THE COFFEE BLACK 375g』(118円)や、ファミマの『FAMILYʻS BOSS ザ・エスプレッソ微糖185g』(100円)がオススメです。どちらも良い豆を使っていて、缶コーヒーとは思えませんね」(都内の喫茶店経営者)

■日本酒やチューハイのイチ押し

 一方、左党の財布を直撃するのが酒類だろう。冒頭で述べた2月の値上げラッシュでは、酒造メーカーのメルシャンが、ワイン約480品目を2〜12%、梅酒12品目を8%、甲類焼酎44品目を1〜3%値上げすることを発表している。

 そこで、自身も大の酒好きだという田沢氏に、スーパーとコンビニのPB商品の中から、イチ押しのお酒を教えてもらった。

 まずは日本酒から。「ファミマの『六甲山麓 辛口 鬼ころし180ml』(100円)は、大手酒造メーカーの日本盛とのコラボ品で、国産米を使った上品な香りが感じられる一品です。

 また、チューハイでは、セブンの『クリアクーラー シチリア産レモンサワー350ml』(118円)が、シチリア産レモン果汁の風味が強く、キリッとした後味で爽快ですよ」

■ワイン、ウイスキーを手軽に安く

 ちなみに、ワインはチリ産が狙い目とのこと。

「チリワインの関税は、日本・チリ経済連携協定によって、2019年4月に完全に撤廃されており、おいしいワインが安く手に入ります。中でも、ローソンの『カーサ・スベルカソー750ml』(598円)は、チリの大手ワインメーカーが手がけているので、クオリティが抜群です」(前同)

 一方、洋酒では、スモーキーな香りが特徴の、セブンの『ウイスキープライム640ml』(825円)などが挙げられる。加えて、ドンキの『強炭酸水グレープフルーツ500ml』(65円)などをチョイスして、手軽に安く、ハイボールを楽しんでもらいたい。

■第3のビールの税金がアップ

 そして、ビール党に影響を及ぼすのが、今年後半に控える酒税の改定だ。

「10月以降、税制の変更で、新ジャンル(第3のビール)の税率が、高めに設定されていた発泡酒と統合され、第3のビールの税金は現在の1本28円から、46円になる見込みです」(業界紙記者)

 そこで最後は、安くておいしい発泡酒を紹介する。

「ライトな飲み口が好きな人は、セブンの『ザ・ブリュー 350ml』(136円)。香りが強いのがローソンの『ゴールドマスター350ml』)(139円)で、この2つの中間にあたるのが、ファミマの『グランドタイム350ml』)(139円)です。お好みで選んでください」(ビールライター)

 値上げラッシュの、このご時世。安くておいしいPB商品を活用して、食生活を楽しみましょう!

■3大コンビニPB商品の特色

 さまざまなアイテムがあるPB商品。ここでは、流通ジャーナリストの梅澤聡氏に、3大コンビニのPB商品の特色について聞いた。

 まずは、業界最大手のセブン・イレブン。

「セブンは冷凍食品の数が一番多いと思います。平台アイスケースを拡充し、アイスに加え、お酒のつまみの手羽先、肉団子、最近はピザや、いろんな晩ごはんのおかずになるものを置いています」(梅澤氏=以下同)

 一方、業界2位のローソンの特色は、「デザートにすごく力を入れていて、それ目当ての男性客も少なくないようです」

 新商品がないかチェックしに来た客に、ついでに他のものも一緒に買ってもらおう、という戦略なのだ。

 これに対し、ファミリーマートのPB商品は、「2016年に買収した『サークルKサンクス』の店舗がロードサイドに多かったことから、営業ドライバーやトラック運転手がよく買いに来ます。そのため、ファミマは全般的に量の多いもの、そして男性向けの食品が多い。おにぎり、弁当もガッツリ、デカ盛りが多いようです」

 腹具合に応じて、食べ比べてほしい!

【画像】まだまだある!コンビニ&節約できる!スーパー「プライベートブランド商品」リスト

※セ=セブンイレブン、ロ=ローソン、フ=ファミリーマートの略。価格は税込み(8%=酒類を除く)です。

※イ=イオン、S=SEIYU、ド=ドン・キホーテの略。価格は税込み(8%=酒類を除く)です。

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