【三河一向一揆】裏切った家臣たちをどうする?許す?家康の決断やいかに【どうする家康】 (2/4ページ)
「解ってくれればいいんだ。さぁこれで、主従の絆も元通り……」
と聞けばたいそう寛大にも聞こえますが、実際には寝返った者を受け入れないとなれば家中の維持がおぼつかず、まして結託して謀叛でも起こされれば今度こそ滅亡しかねない事情があったようです。
何はともあれ、これで一件落着……かと思いきや、『東照宮御実紀附録』にはこんなことが書いてありました。
……門徒等帰降の折約定ありしは、昔よりの門徒は御ゆるしあり。その身一代門徒に帰依せしは罪に處せられんとなり。志かるにあまたの人の内に。昔よりの門徒も咎め仰付られんとありしに。これは昔よりの門徒なりと申上しかば。むかしとは伊弉諾伊弉冉の尊のことと思召されぬ。親鸞は近き世のことなりとて科に處せられしもあり。……
※『東照宮御実紀附録』巻二「門徒帰降之條件」
【意訳】一向門徒に寝返った者を赦すと約束したのは、あくまで昔から≒先祖代々の一向門徒(二世以降の信者)に限る。自分の意思で一向宗に入信した者は罪に処するという。
また、多くの帰参者には昔からの門徒も罰せられた者もあった。これは「私は昔からの門徒です」と弁明したところ「昔とはイザナギ・イザナミ(神話)時代のことであり、親鸞が一向宗(浄土真宗)を開いたのは最近のことであろう」と拒否された者もいた。