30〜40代以降は健康診断だけでは不十分!? 「検診」を受けるべきと現役医師がアドバイス (2/2ページ)
大腸がんは、早ければ30代からかかってしまい、40代以降で急に増えてくる。
少なくとも40歳をすぎると、大腸がんにかかるリスクがかなり増加する。
大腸がん検診のすすめ経験上、40代の方の多くは「大腸がん検診」を受けていないように思う。
実際、大腸がんで受診する人の多くは、便に血が混じるとか、貧血の症状がある。
そのような段階で検査をすると、比較的がんが進んでしまっている場合が多い。
早い段階で見つかれば、大腸カメラで完全に治すことができ、再発することもほぼない。
進行した段階で見つかってしまうと、手術が必要で再発しやすく、場合によっては永久に人工肛門をつけなくてはいけない場合もあるのだ。
手術をして大腸がんを取り切れても、再発率をおさえるために抗がん剤をしたり、治療費もかかってしまう。
なお、便の潜血検査だけでは大腸がんを早期発見できないことが多いので、大腸がんの検診には、大腸カメラをおすすめだ。
検診を受けよう大腸がんだけでなく、病気になると体力も気力もお金もかかってしまう。
1年から数年に1回検診を受けるだけでよいのだ。
少しでも早く多くの方に、検診を受けていただきたいと願うばかりだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。