ネス湖からネッシーがいなくなった!?2023年未だ目撃ゼロのネッシーはどこへ消えたのか (2/3ページ)
その生物がよく見かける海の生き物とは違う泳ぎ方をしていたため、短い間ながら動画を撮影することに成功したのだ。
確かに動画には、黒く大きな生物の背中らしきものと、大きくひるがえるヒレのようなものが確認できる。
グリフィー氏自身は「最初はイルカの群れかと思ったが、後に子クジラではないかと思うようになった」と語っている。だが、動画を見た人たちからはワニやマナティーなど、正体について様々な説が出てきた。中にはグリフィー氏が撮影した生物について「ネス湖の怪獣のようなUMAだ」とする意見も寄せられていた。
そして2月26日、イギリスの北サマセットにある海辺の町クリーブドンを訪れていた親子が大きな生物らしきものが「水の中で上下に揺れている」のを目撃。
しかも、目撃した場所が観光地だったこともあり、周囲にいた他の人たちも駆けつけて謎の生物の写真を撮影していたという。
SNSには、ネッシーを思わせるような鎌首と背中の一部が移動していく様子を捉えた画像が上がっていた。そのため、SNS上にはネッシーとの類似性を指摘するコメントが書き込まれ、中には「アメリカに行ったネッシーが帰ってきたのでは」という意見も出てきていた。
これらを踏まえて、前述した「ネッシーの行動範囲や生態に変化が起きた」という仮説を思い出してみてほしい。
キャンベル氏によれば、近年では年の初めと冬の終わりになるとネッシーの活動が減るのか、目撃証言も少なくなる傾向にあるという。
そのためネッシー愛好家の間では「今年ネッシーが目撃されないのは、冬の間はネス湖の川をさかのぼって暖かい海に移動しているのではないか」という説がささやかれているのだ。
だとすると、ノースカロライナ州とイギリスの北サマセットで目撃された生物はどちらもネッシーだったのだろうか?
なお、2023年初の目撃例もまた、ウェブカメラ経由だった。しかし2022年にネッシーの目撃報告について方針変更がなされ、ウェブカメラ経由の報告については「未知の生物の明確な姿や顔が見える映像」によるものしか受け付けないことになった。
今のところ、公式の目撃報告として認定されてはいない。