投資初心者でもOK。株式投資のバイブル「四季報」を1時間で読む速読術とは (2/3ページ)

新刊JP

付箋については、小さいサイズを選ぶことをすすめている。速読をはじめるときには、机の上にあらかじめ付箋を10~20枚程度貼っておくと、タイムロスを防げる。

●ステップ1/チャートを見て付箋を貼る
速読法最初のステップは「付箋を貼っていく」というもの。
1ページに見る時間は1秒程度。とにかく素早く読み進めていくことがポイントだ。では、わずか1秒でどこを見ればいいのか? それはページの上段にある「株価チャート」欄だ。そのチャートが以下の目安に当てはまるものに付箋を貼っていく。

(1)「形」右肩上がりのチャート
(2)「色」白い(陽線が多い)チャート
(3)「最高値」数字が右にある半年以内に最高値を付けているチャート

投資対象となるのは、株価が業績と連動し、右肩上がりとなっている成長株だ。次のステップでは業績を細かく見ていくが、まずは大まかに「右肩上がりのチャート」を選抜することで、短期間で全銘柄をチェックすることができる。
2000ページ以上ともなると時間がかかりそうだが、慣れれば1時間ほどで1冊を読み終えられるという。

●ステップ2/業績をチェックする
ステップ2では前述の通り、付箋を貼った成長株候補の業績を解読する。

ポイントは「売上」と「経常利益」の推移を確認することだが、この2つの中でも特に重要なのが「売上」の伸び。市場自体の伸びや市場内シェアの拡大は、長期的な上昇につながりやすいという。
また、「四季報」には過去数年の業績推移と、今期・来期の二期予想が記載されているが、特に注目するのは予想部分。ここで売上と利益がそれぞれ10%以上伸びていれば「成長株」として合格だ。一方、過去の業績については、もちろん増収増益であることが望ましいものの、必須条件ではないとしている。

業績をチェックした結果、明らかに対象外であれば付箋を剥がし、補欠候補であれば付箋の色を変えておくなどしておこう。

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最後のステップ3では、理論株価を使って企業価値を評価し、売買を判断する方法を教える。

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