［画像を見る］

　森や山など自然に囲まれた地域では、スマホの受信状況が不安定になりがちだ。アメリカ・オレゴン州で、人里離れた道路を走っていた男性が雪に見舞われ、立ち往生するという事態が発生した。

　スマホが圏外になり、緊急通報することができないと知った男性は、持っていたドローンを使うことにした。スマホを取り付けたドローンを、電波が受信できる場所まで飛ばしたのだ。

　巧妙なアイデアによって救助を求めることができた男性は、無事にピンチを切り抜けた。



［動画を見る］

Oregon man stranded in remote snow-covered road uses drone to signal for help・スマホが圏外になり雪の中で立ち往生
　3月5日、オレゴン州レーン郡保安官事務所の捜索救助隊は、ウィラメット国有林で車を走らせていた男性が、雪の中で立ち往生した1件をFacebookでシェアした。

　投稿によると、同州西部の林道は通常、雪が降っても整備されないままで、男性は知らずに車で林道に入ってしまったのか、身動きできなくなってしまったようだ。

　その場所は、スマホが圏外になっていて、男性は911に緊急通報することができなかった。

　また、男性の家族は偶然この時国外にいたため、万が一男性が家に帰れなかった場合でも、心配して探そうとしてくれる家族がいなかった。

　しかし、男性は巧妙な方法でピンチを切り抜けた。ドローンを使うことにしたのだ。

［動画を見る］

・ドローンにスマホを結んで飛ばし助けを呼ぶ
　男性は、持っていたドローンにスマホを取り付け、信頼できる人に自分の状況と正確な位置を説明するテキストメッセージを入力した。

　その後、スマホの送信ボタンを押して、ドローンを数百メートル上空に飛ばした。

　ドローンの高度が上昇したことで、男性のスマホは基地局に接続され、救命メッセージを発信できるようになった。

　その結果、捜索救助チームが男性を追跡。男性は危機を乗り越えることができたという。

　救助当局は、巧妙な方法で賢明な決定をした男性の創造性に感銘を受けた一方で、冬に運転するときは注意を払い、どこにいるかを誰かに知らせて出かけるよう人々に促している。

References:Man stranded in snow without cell service ties phone to drone to call for help / written by Scarlet / edited by parumo



『画像･動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト（カラパイア）をご覧ください。』