「京都で桜を見たかったけど、乗るべきバスがわからない。勇気を出して地元の大学生に話しかけた結果...」(東京都・50代女性) (2/3ページ)
「じゃあ僕が探してみます」
彼はまず、前を歩いていた仲間たちに「先に行って○○で待ってて」と言い、私が話しかけたもう一人に「この人(私)とここで待っててあげて」と伝えると、すぐに駆け足で交差点を渡って目的の停留所を探し始めました。
桜より心に残る出来事だった申し訳ない気持ちと、見つかるのかという不安でハラハラしていましたが、彼はすぐに目的の停留所を見つけ、道の向こうから両腕で大きな丸を作って知らせてくれたのです!
彼のテキパキとした行動は、ほんとに見惚れてしまうほどでした。
一緒に残ってくれたもう一人の青年も、謝りどおしの私に
「京都は僕も今でもわからないところが多いので大丈夫ですよ」
と言ってくれて、その優しさが胸に沁みました。
マスクでお顔がはっきりとわからなかったのが残念でしたが、今でもお二人は私の中で1番のイケメンです。目的の桜よりも何よりも、彼らのことが心に残った春でした。
今はもう働いていらっしゃるでしょうか。どうぞお体を大切に。そしてお二人の未来にこれからも幸多きことをお祈りしています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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