槍もトークも一級品!木村昴が演じる渡辺守綱はいつから、誰から「槍半蔵」と呼ばれたのか?【どうする家康】

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槍もトークも一級品!木村昴が演じる渡辺守綱はいつから、誰から「槍半蔵」と呼ばれたのか?【どうする家康】

NHK大河ドラマ「どうする家康」、皆さんも観ていますか?

筆者も毎週楽しみで、徳川家康(演:松本潤)をとりまく三河武士たちがどんな活躍を魅せてくれるのか、いつも注目しています。

さて、今回はそんな一人・渡辺守綱(演:木村昴)。三河一向一揆では家康に弓を引き、帰参してもナンパ&返り討ちなど、劇中ではあまりいいとこナシですね。

歌川芳虎「東照宮十六善神之肖像連座の図」より、渡辺半蔵守綱

しかし「槍の半蔵」と異名をとった武勇はダテではなく、心を入れ替えた?後も多くの勲功を重ねました。

ところで、この異名は誰が呼ぶようになったのでしょうか。まさか自称じゃ……いやいや、さっそく調べて参りましょう!

七度槍を合わせるよりも……渡辺半蔵、大手柄!

……大天龍の迫合に近藤傳四郎某手負ひて。渡辺半蔵守綱を見かけ汝我を助けよといへば。半蔵己が取たる首を投げ捨てゝ傳四郎を負ひ。三里ばかり引退きける由聞せ給ひ。味方一人討るれば数千人が弱みとなるなり。味方を助くるは七度鎗を合せたるよりも勝れりと仰有て。今よりは守綱を鎗半蔵とよぶべしと仰られしなり。……

※『東照宮御実紀附録』巻三「鎗半蔵」

天龍川の迫合(せめあい。合戦)で近藤傳四郎(こんどう でんしろう。諱は不明)が負傷してしまいました。

ちょうどそこへやって来たのが渡辺半蔵。

「おーい半蔵、助けてくれ!」

この時、半蔵は敵の首級を持っていたのですが、惜しげもなく放り捨てて傳四郎を助けました。口は悪いけど、いいヤツですね。

「せっかくの手柄を、すまなんだのぅ」

「いいってことよ。俺様の槍にかかれば、首級の十や二十なんて朝飯前よぉ……ガッハッハ!」

なんて軽口を飛ばしたどうか、二人はえっちらおっちら三里(一里≒4キロ→12キロ)ばかり徳川本陣まで引き揚げて来たのでした。大変だったでしょうね。

二人を出迎えた家康(イメージ)「徳川十六将図」より

この報告を受けた家康は満面の笑みで二人を出迎えます。

「おぉ、傳四郎。心配したが生きておったか。そして半蔵、大儀である!」

そして家康は半蔵を激賞して言いました。

「味方が一人討たれれば、その仲間や家族、知人友人など数千人が悲しんで力を落とす大損害。それを救った功績は、敵と七度槍を合わせた以上の重みを持つのだ」

敵を七人討ち取るよりも、味方を一人助ける方が大きな手柄。家臣を大事にした家康らしい言葉です。

「半蔵よ。此度の働きをもって、今後は『槍半蔵』と名乗るがよいぞ!」

「御屋形様より賜わりし二つ名、ありがたき仕合わせにございまする!」

以来、渡辺守綱は「槍半蔵」の異名を天下に轟かせたのでした。

終わりに

「長篠合戦図屏風」より、渡辺半蔵守綱

かくして槍半蔵となった渡辺守綱。元から槍にすぐれていた半蔵が、槍働きではない理由で槍半蔵の名を授けられたというのは面白いですね。

恐らくNHK大河ドラマ「どうする家康」では割愛されるでしょうが、こうした主従や仲間の熱い絆こそ三河武士の魅力。

他にも沢山エピソードがあるので、これから出てくるか楽しみですね!

※参考文献:

『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション

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