「VFXの第一人者が娯楽伝奇時代劇を製作!」大木ミノル「ホラーアクション時代劇を撮った男の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (2/2ページ)

日刊大衆

そんなとき、俳優の池田駿介氏から、「中岡さんの遺志を受け継いで、あなたも時代劇を撮ってみてはどうか」と勧められた。

「そうですねえ……なんて作り笑いを浮かべ、その場はお茶を濁していました。ところが、提案してくださった池田さんが1年後に、お亡くなりになったんです。あれは池田さんの遺言だったのではないかという気がして、“なんとしてでも、時代劇を撮らねばならない”と決意したんです」

■艱難辛苦を乗り越えいよいよ映画公開!

 そうして時代劇の製作を始めてみたが、テスト撮影の段階で早くも資金が尽きてしまい、頓挫。幸い、文化庁から助成金が交付され、製作の続行が可能となった。

 ただ、撮影が再開できたものの、現場は大変だったという。

「淡路島の撮影場所のそばに広大な太陽光発電所があり、おびただしい数のソーラーパネルが並んでいました。だから、太陽光の熱で、めちゃめちゃ暑いんです。汗で俳優のメイクがすぐに落ちるし、まいりました」

 挫折や苦労があったが、映画はなんとか完成した。

「僕の人生のポリシーは“諦めない”なんです。諦めなかったから、完成させることができた。観ている人にも、諦めない気持ちの大切さを伝えたいです」

 話題の映画『妖怪剣客』は4月22日から十三シアターセブンにて公開。その後、順次、全国ロードショー。夢を諦めたくない貴方に、ぜひ。

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など
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