セックスの価値観から生まれる、切ないすれ違い【あなたがしてくれなくても#3】 (2/4ページ)
元々新名はみちに好印象を抱いており、そんな中お互いの共通点から一気に心が近付いてしまった、というのもあるかもしれません。後輩の言う通り、「男女の友情は成立しない」がここに一つ証明されてしまいました。
■陽一と新名の違いとその理由
面白いのが陽一と新名の違いです。二人とも嫁を裏切る行為をしたわけですが、その後の嫁への態度が正反対。陽一は後ろめたさからみちにとても優しくなり、風邪をひけば甲斐甲斐しくベッドまでお姫様抱っこで運び、昼ごはんの心配までする始末。
一方、新名は楓(田中みな実)への態度が急激に冷めてしまいました。この前の埋め合わせに楓が食事に誘っても「友達と行ったら?」と冷たく突き放し、以前は自分が花見に行く日でさえ、楓のために欠かさず準備していた夕飯も作らない、というあまりの変わりよう。今までなら、「行こう! 何食べたい?」と店の手配までしてくれそうな尽くしっぷりだったのに、突然の変わりように見ているだけで心が苦しくなります。
この二人の違いって浮気相手に気持ちが動いているか否か、ですよね。陽一は結衣花に気持ちがないから、みちに罪悪感を感じて優しくなる。新名はみちに気持ちが動きかけているから、楓への態度が冷たくなってしまう。
この後新名もみちも、どの程度本気になってしまうのか、見ていくのが怖いです(でもめっちゃ見たい)。
■4人のセックスへの価値観
それぞれ夫婦間にきちんと愛はあるのに、セックスへの価値観の違いから関係がすれ違っているのがとてもリアルですし、辛いですよね。新名とみちにとってセックスは「愛を確かめ、深めるもの」。
一方、陽一は「愛とセックスは別物。愛の先に必ずしもセックスは存在せず、家族という関係においてセックスは不要」と、みちとは真逆の価値観。