なぜ悪口でタコ!とは言うが、イカはないの?いつから悪口の一つになったのか (1/2ページ)

Japaaan

なぜ悪口でタコ!とは言うが、イカはないの?いつから悪口の一つになったのか

突然ですが、筆者は「男はつらいよ」シリーズが大好きです。

時々ふっと観たくなることがあるのですが、通称タコ社長っていますよね。寅さんと喧嘩になるときに「このタコ!」と寅さんが言いますが、そういやタコっていつから悪口の一つになったのでしょうか?

歌川国芳「流行 蛸のあそび」(1840-1842)

蛸があるなら烏賊という罵倒語があってもいいはず…。ということで調べてみました!

旗本vs御家人の喧嘩説

江戸時代、将軍に謁見できない「御目見(おめみえ)以下」である御家人の子どもたちをからかって、旗本の子どもが「以下」と言ったことに対し、御家人の子が「タコ」と言い返したことから定着した、という説。

要するに以下=烏賊と洒落にとらえて、蛸と言い返したわけですね。それが転じて身分の上の人をあざけって「タコ」「タコ野郎」と罵倒語になっていった、というのは妙に納得のできるところです。

民俗学者の柳田国男の「故郷七十年」にも、「養家の祖母の話に、身分のある侍の奥方たちが、以下の細君が来たのを見て『以下だ、以下だ』と蔑んだところ、相手は『タコとは申しません』といって逆襲したということであった。」という一節があるそうです。

坊さんに対しての蔑称

とある辞典には「たこ」の項目を引くと、こんな説明もありました。

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