大谷翔平×長嶋茂雄が激突!愛される2大スター驚愕伝説50【画像】ミスター&二刀流「名言録」

日刊大衆

写真はイメージです
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 偉大なる野球選手にして、国民的なヒーロー。永久に不滅な輝きを放つ両雄の秘密を関係者が証言!

 長嶋茂雄(87)と大谷翔平(28)。スターと呼ばれた選手は多いが、この2人こそ、日本の宝と言えよう。

「先のWBCで見せた大谷の活躍は、まるで漫画。そんな形容が似合う選手は、長嶋さんぐらい。ちなみに、WBCは、70代以上が年齢層別の視聴率で突出していたというデータがあります」(スポーツライター)

 なぜ、“団塊世代”がWBCに注目したのか。

「彼らは現役時代のミスターに熱狂しながら、高度経済成長期を過ごしてきた。若きスター・大谷の姿が、往時のミスターとダブって見えたのかも」(前同)

■せんだみつおが証言

 そんな推論を裏づけるように、ミスターと親交が厚いタレントのせんだみつお氏(75)が、こう証言する。

「本塁打でスキップしてホームインする選手なんて、長嶋さん以外にいなかった。喜怒哀楽を全身で表現して、存在だけで周りをパッと明るくさせる。WBCの大谷君からは、長嶋さんと同じオーラを感じました」

 記録だけではなく記憶にも残るプレー。そのスター性は、立教大4年時、大学野球の最終戦で、すでに発揮された。東京六大学リーグの本塁打記録を更新してみせた慶應大との一戦だ。

「同年秋は開幕から15打席無安打と絶不調。そこから盛り返して最終戦での記録更新の一発。さらに最終打席で安打も放ち、逆転で首位打者にまでなったんですから、さすがです」(前出のスポーツライター)

 プロ入り後の輝かしい成績は、枚挙にいとまがない。

「日本シリーズのMVP4度は史上最多。しかも通算91安打は2位と20安打以上差があるぶっちぎり。通算打点も王さんを抑えて1位。さらに言えば、通算10本のシーズン開幕戦での本塁打も世界最多の記録。とにかく、印象的な場面で打つんです」(スポーツ紙記者)

 そんな長嶋の代名詞となったシーンが、プロ2年目の1959年6月25日に行われた天覧試合。

 同点で迎えた9回裏。阪神・村山実から放った劇的なサヨナラ本塁打は、プロ野球を国民的スポーツへと押し上げる、まさに歴史的な一発でもあった。

「大の相撲好きで、野球は一度も観たことのなかった昭和天皇を、あの一発でファンにした。しかも、両陛下は、あの試合、延長戦までは見られない予定だったと言います」(前同)

 そして、これこそがスターの証明だという。

「天覧試合とはいえ、記録上は単に本塁打が1本増えただけ。大谷もWBC決勝で、メジャーの英雄でエンゼルスの盟友であるマイク・トラウトを自ら三振に取って、胴上げ投手になりましたが、これも記録上は奪三振が1つ増えただけ。でも、どちらも記録では語ることができないじゃないですか。野球をスポーツではなく、物語にしてしまうのがスターなんです」(同)

■ゴルフ場でビートたけしに

 長嶋が残したものは、印象的なプレーだけではない。球場の外の言動もスターにふさわしいものだった。前出のせんだ氏は言う。

「大学生時代の長嶋さんには、“好きな四字熟語を書いて”と渡された色紙にデカデカと“長嶋茂雄”と書いたという話もあるくらい。僕が懇意にさせてもらうようになってからも、そういう言動は多々ありますが、恐れ多くてツッコめなかった(笑)」

 たとえば、ゴルフで一緒にラウンドしたときなどは初回から、こんな調子。

「1打目から、いきなりOBを打ったんですけど、ニコニコしながら、“ファー”じゃなくて“ファール!”って(笑)。OBじゃなくてファールだから当然、打数にもカウントしないんです。でも、それがズルって感じじゃない。一事が万事、そんな調子でしたね」(前同)

 ゴルフで言えば、かのビートたけしが長嶋からゴルフに誘われた際、クラブハウスで落ち合うと長嶋が開口一番、「あれ、今日は誰とゴルフ?」と言った伝説もある。これには、せんだ氏が「僕もある」と続ける。

「ゴルフ場帰りに長嶋さんを田園調布の家まで送って、仲間と近くのサウナに行ったら、あとから、ご本人も偶然やって来て、“せんちゃん、久しぶり! 最近、ゴルフやってますか?”って。もちろん“さっきまで一緒だったじゃないですか”とは言えないよ(笑)」

■凄まじい記憶力

 まるで周囲を意に介さないように見えるのは、圧倒的なまでにプレーに集中しているからとも言える。

「長嶋さんはいつもスコアカードを持たずに回るんだけど、数字に関する記憶力も本当にスゴい。終わって話していても“2ホール目の3打目、よかったね”とか、一緒に回った全員のショットを、そらで全部、言えるんだよね」(前同)

■長嶋一茂置き去り事件

 幼い息子を後楽園に忘れて帰った「一茂置き去り事件」も、「つかみかけた感覚を忘れないうちに、早く帰って練習がしたい」という、野球に対する集中力が引き起こしたもの。野球への深い愛情も、長嶋を語るうえで外せない。

■川上哲治監督に怒られたが

「相手選手とは口を聞くな」が当たり前の当時、長嶋だけは違っていた。

「あるとき、本塁打した相手が三塁を守るときに、長嶋さんが“ナイスバッティング!”と声を掛けた。それが監督の川上(哲治)さんまで伝わって“敵を褒めるとは何事か”と怒られたらしいんです。でも、長嶋さんは監督に“でも、あれはナイスバッティングでしたよ?”って返したんだと言ってました。そりゃあ、野球にもファンにも愛されるわけだよね」(同)

■“野球と一体化”している大谷

 野球を愛し、野球に愛されたスターぶりでは、大谷も当然、負けていない。

 証言してくれるのは、社会人経由で9歳年上の“ドラフト同期”だった元日本ハムの新垣勇人氏だ。

 1軍を目指す投手として、強敵すぎるライバルを前に、当初は「メジャーに行けばいいのに」と思ったと語るが、そんな思いは、入団して早々に消え失せた。

「新人合同自主トレで初日にキャッチボールの相手をしたんですが、どんなに距離が離れても、ボールが落ちてこない。“これはモノが違う”と、すぐ分かりました。打席に入れば飛ばす打球も、とんでもない。間近で両方見ていた僕らは、二刀流の賛否が分かれたとき、誰もが“あいつならできる”と思ってました」(前同)

■ストイックの次元が違う

 同期だけに、仲間うちで食事にもよく行ったが、酒席の誘いには、当然のように一切乗ってこない。ただ、「つきあいが悪い」といった評判はなかったという。

「ストイックの次元が違うんです。大げさじゃなく、彼自身が野球と一体化している感じ。他の誰もが“頑張って”する練習や節制が、彼にとっては日常として染みついている。かといって、人に壁を作ってるわけでもないんです」(同)

 その最たる例が、日本一になった16年の大晦日。審査員で紅白歌合戦に出演した大谷が出した条件が、「寮が閉まってトレーニングができないので、その場所を確保してくれるなら」。

 別の番組では、打ち上げとして一席設けるつもりだったスタッフに、「社員食堂に行きましょう」と提案したこともあったという。

 それが「翔平の普通」と前出の新垣氏が続ける。

■恋愛は“野球に必要のないもの”

「それでいて、人懐っこいから、みんなから弟のようにかわいがられる。だいぶ年上の僕のことも、“ガキさんは一番年上だけど、一番ヤバい人ですもんね”とか平気でイジってきますし、僕より全然稼いでいるのに“ガキさんの奢お ごりだったらご飯行ってもいいですよ”とか言ってくる。かわいいから、奢っちゃう(笑)」

 現役当時の新垣氏は、チーム一のムードメーカー。試合前に披露する一発芸でファンを沸かせたが、「僕の一発芸に一番笑ってくれたのも彼」と語る。

「表に出せない下ネタもロッカーで披露していた」と言うが、彼自身の口から下ネタを聞いたことは「ない」という。

「たぶん彼にとっては、お酒と同じで、恋愛も“野球に必要のないもの”だったんじゃないですかね。“彼女がいる”みたいなことも、僕自身は一切、聞いたことがなかったです」(前同)

 野球への純粋な気持ちと、周りを和やかにする人間性。せんだ氏も大きく頷く。

■長嶋も大谷も“努力の天才”

「巷ではよく“努力の王・天才の長嶋”って言うでしょ? でも、僕は長嶋さんを“努力の天才”だと思っている。その点からも、大谷君からはすごく似たものを感じるんだよ。あと、2人をつなぐものと言えば、侍ジャパンの栗山(英樹)監督。WBC期間中、栗山さんは、試合が終わるたびに長嶋さんに電話を入れてたんだって。大谷のこと、長嶋さんはなんて言ってたんでしょうね」(せんだ氏)

 最後に、スターである彼らは後進に、どのような影響を与えたのか。

「プロ野球の道を諦めかけ、一時は郷里の秋田に帰っていた落合博満は、長嶋さんの引退試合をスタンドで観戦していました。そのときのことを自著で“長嶋さんとともに日本のプロ野球も終わってしまうのではないか、と本気で思っていた”と書いています。しかし、その後の落合自身が、日本のプロ野球を代表する選手になったのはご存じの通りです」(前出のライター)

 一方の大谷は。

「WBC閉幕後、米メディアから冗談交じりに“どの惑星から来たの?”と問われると、“日本の田舎で、あまりチームも少ないようなところ”と返し、続けて“頑張れば、こういうところでできるんだと示せたのはよかった”と語りました。勇気づけられた野球少年は数多いでしょうね」(前同)

 スターは、その背中で、これからも誰かの人生を鼓舞し、導いていくだろう。

【画像】ミスター長嶋茂雄&二刀流・大谷翔平「名言録」

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