2万年前のペンダントから古代女性のDNAの回収に成功。人類の歴史の解明につながる可能性 (3/4ページ)

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まるで、ペンダントが実は鹿の歯ではなく、人間の歯だったのではと思うほどでした」

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当時鹿の歯のネックレスはこのようにつけられていたのではないだろうか? / image credit:Myrthe Lucas・アメリカ先住民に最も近い遺伝物質を持った女性
 人間のDNAの中にある染色体の数は、この人物が女性であることを示している。

 同じ時代の人々の記録と照合すると、およそ1万7000年前から2万4000年前にシベリアのさらに東に住んでいたふたつの集団にシーケンスがもっとも似ていたという。

 現代の人々と比べると、遺伝物質は、アメリカ先住民ともっとも近かった。

 この女性が想像どおり、この鹿の歯のペンダントをずっと身に着けていたのだとしたら、時間の経過とともに、ペンダントが皮膚の細胞、汗、血液、唾液を吸収し、本人も知らないうちに、DNA情報が詰まったロケットになっていた可能性があるという仮説が考えられる。

「何度も扱われたものから、人間のDNAを分離できることに、法医学者は驚かないでしょう。でも、2万年もたってから、それができるとは、まさに驚愕だと言わざるをえません」法医学者のマティアス・マイヤー氏は言う。

 マックス・プランクの研究チームは現在、骨や歯から作られたほかの先史時代の遺物にも、この非侵襲性技術を応用することを計画している。

 環境DNA分析を手がかりとして、そのほかの見落とされた過去の状況を明らかにすることが期待される。

 この研究は『Nature』誌に掲載された。

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