マウントを取らない・取られない「コミュ力強者」がやっていること (2/2ページ)

新刊JP

「ずっと前から憧れていたみなさまの前でお話しさせていただけるなんて本当に光栄です」というプレゼンの冒頭あいさつも「好き」の表現だし、新しい趣味のコミュニティに入る時のあいさつで「ずっと前からみなさんと交流させていただきたいと思っていたんです」と語るのも「好き」の表現である。その場に応じて「好き」を自分から発信していくのも、コミュニケーション上手のやり方なのである。

■初対面の相手から信頼を得るには…

いい人間関係の大前提が「信頼」である以上、どんな人間関係でもまず相手からの信頼を勝ち取る必要がある。

たとえば、見ず知らずの人から何かを売りつけられようとしたとしたら、ほとんどの人は不信感を持つ。その人が利益を求めて自分に近づいてきていることがわかるからである。実はこれが相手の信頼を得るためのカギになる。信頼を得たいならば、これと逆をやればいいのだ。つまり、利益を求めていないことを相手にわからせるのである。

たとえば、新しいプロジェクトの顔合わせで、リーダーから「自分はこのプロジェクトを成功させて出世したいからついてきてほしい」と言われても、メンバーたちはリーダーを信用しない。逆に「このプロジェクトは利益を度外視してでも社会のために成功させたい」と言われたならば、使命感を共有するメンバーもいるはずだ。

ビジネスの人間関係であれば、これに加えて「専門性をアピールすること」「エネルギッシュに話すこと」も相手の信頼を得るために有効になる。

本書は人間関係の取り結び方、深め方、相手の説得の仕方、話の聞き方を網羅的に扱っている。ここで紹介したのはあくまで人間関係のスタートの部分である。対人関係をここまで分解し、掘り下げた本は少ない。

コミュニケーションに関する書籍は様々な書籍の中でも、内容の充実度は出色。常に近くに置いておいて、困ったときや大事な商談の前に開きたい一冊だ。

(新刊JP編集部)

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