「人工甘味料」はなにが危険なの? 現役医師がそのリスクを解説 (2/2ページ)
つまり、心疾患や2型糖尿病などの疾患を発症するリスクが高まるのだ。
砂糖の摂取も制限しているWHOの見解として、人工甘味料ではなく砂糖をとるように、とは言ってはいない。
もともとは、虫歯・歯周病や体重が増えてしまうので、砂糖摂取を控えるように提言していた。
その影響もあって、人工甘味料が普及したのだ。
出来る限り天然の食料品から人工甘味料を砂糖の代わりに摂取したとしても、実際の食生活のクオリティは変わらないという報告もある。
WHOは、砂糖や人工甘味料を摂取するのではなく、ほぼ加工されていない砂糖無添加の食料品や、フルーツなどから糖分をとるよう勧めている。
それらの食料品は、糖分だけではなく、食物繊維やビタミンなどの他の栄養素も同時にとれるからだ。
ちなみに、食物繊維と糖分を一緒にとると、糖分の吸収が抑えられるという研究結果もあるのでおすすめだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。