AIアニサキス検査機「アニサキスインスペクター」を開発 〜 魚の切り身に潜むアニサキスをAIが高精度に高速検知 〜 (2/3ページ)

バリュープレス


 そこで、この問題を解決すべく、アニサキスのAI画像検査装置を開発しました。検査装置に鮮魚の切り身をトレイごと通過させれば、魚の切り身の上に存在するアニサキスを瞬時に見分けて、誰でも容易にアニサキスの有無を検査できます。本システムは「アニサキスインスペクター(Anisakis Inspector)」の名称で商品展開を行い、導入先として、水産加工工場など生産の現場から、流通工程や飲食店などの消費者に近いところも視野に入れ、生食用はもちろん、加熱調理用の魚にも導入を進めます。
 本システムは、AI検査ソフトに加え、特殊波長照明と光学フィルタ、カメラなど、検査に必要な全ての機材がセットでパッケージされ提供されます。魚種はブリやタイ、マグロ、サバ、タラ、カツオ、サーモン、イカなど主要な魚種に対応し、魚の切り身を販売用のパッケージトレイに乗せたまま検査機を通過させれば、瞬時にアニサキスの有無を見分けます。
 アニサキスを見分けるAIの生成にあたっては、新規に人工アニサキス自動生成技術
(Artificial Anisakis Automatic Generation Technology - 3AGT)を開発し、不良品を用いず良品画像のみでアニサキスの認識AIを生成できます。検査現場では、アニサキスの存在しない少数の魚の切り身を2〜3枚だけ用意すれば、自動的に魚種やトレイに応じた高精度なアニサキスの認識AIが作成できます。本技術により、アニサキス発生前段階からアニサキス検査用AIの準備と評価を行うことができます。
 システムは1ライン720万円(税別)でランニングコストの不要な買い切りのライセンスで提供されます。さらに、オプションでリモートで複数魚種のAIの生成と評価、自動更新を継続的に行い、ユーザ毎のカスタマイズにも対応する保守サービス、アニサキス安心保守みまもりパックも月額2万円(税別、予価)で提供します。リモート保守を提供することで、賞味期限の短い魚の出荷や提供に追われる忙しい生産や流通の現場に対しても、手軽にAI検査装置を利用いただけます。
 本システムは、検査を行うだけでなく、警告表示等によるアラーム表示や、オプションでベルトコンベアの停止や自動排出装置、協動ロボットと組み合わせた、完全自動化システムも提供します。
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