朝ドラ「らんまん」で田中哲司演じる徳永助教授のモデル!日本植物学の発展に尽力した松村任三の生涯① (2/3ページ)
父・松村儀夫が家老職を務める松岡藩2万石の藩主は、中山家です。中山家は水戸藩の(御)附家老でもあり、両者には交流がありました。
任三も水戸学など国学や、尊王攘夷思想の影響を多分に受けたと思われます。
朝ドラの中で徳永助教授は、英語が苦手で日本文学を好む人物として描かれていますね。松村任三の生まれ故郷や環境には、多分にそういった共通点が見つけられています。
四書五経を暗記した神童、藩主の前で素読を行う
任三は幼少期から頭脳明晰な少年として知られていました。
わずか数え年3歳の頃から漢学を学び、わずか9歳にして藩校・就将館に入学して勉学や武術に励みます。
特に任三が力を入れたのが、儒学でした。
儒学は江戸時代、官学に位置付けられた学問です。儒学に通じているかどうかが出世の分かれ道となりました。
当時の江戸には、儒学の総本山として昌平坂学問所が設置。のちに東京大学の源流の一つとなるなど、人材教育の主軸とされていました。
儒学を学ぶ者たちが特に読んだのが、四書五経という経典です。
四書は『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四つ。