食事の前に飲むだけでマイス2キロ!!名医直伝「炭酸水ダイエット」!酒の割材にも&過食防止や代謝アップにも効果
3年以上にわたるコロナ禍生活で、すっかり膨らんだ腹回り。新型コロナは収束に向かっているが、体重の増加は、いっこうに収まりそうにない……。
そんな読者に、うってつけの減量法があるという。前田眞治・国際医療福祉大学大学院教授(同大クリニックの院長兼務・医学博士)が、こう語る。
「炭酸水を飲むことで、痩せ体質になることができます。実験で、被験者に食事前に炭酸水を飲んでもらったところ、人によっては1週間で約2キロも体重が減りました」
今回は、そんな飲むだけで痩せられる「炭酸水ダイエット」を紹介しよう。
■まとまった量を、常温がベスト
前田氏によると、このダイエット法では、ある程度まとまった量の炭酸水を飲む必要があるという。
「コップ一杯ほどの炭酸水を飲むと、胃が刺激され、腸のぜん動運動が活発になり、むしろ食欲が増します。ダイエットのためには、女性は300ミリリットル、男性は500ミリリットルほどの炭酸水を飲むと、胃が炭酸ガスで満たされて、満腹中枢を刺激し、食欲が失われます」(前田氏=以下同)
気温も上がり、せっかくならば、冷たい炭酸水を飲みたいところだが、常温がベストだという。
「常温のほうが、胃のぜん動運動が起こりにくく、炭酸が胃に入ったときに、膨らみやすいんです。また、タイミングとしては、食事の直前がベストです」
■血流が良くなり栄養も効率よく代謝
さらに炭酸水を飲むと、血流が良くなり、体に入った栄養も効率よく代謝され、ダイエット効果はより高まるそうだ。
「炭酸が胃腸などから血管に取り込まれると、血管内壁から血管拡張ホルモン『プロスタグランジンE2』が分泌されます。この働きで血流が良くなり、代謝がアップ。さらに、胃腸など内臓の働きもよくなるんです」
胃腸の働きで消化が活発になれば、必要な水分や栄養素が効率よく取り込まれるため、不要な老廃物が体外に排出される。すると、体調や肌の色つやがよくなるなど、まさにいいことずくめだ。
■「便秘」にも
また、中高年の意外なお悩み、「便秘」にも、炭酸水は効果的だという。
「寝起きに飲むといいです。起床時に炭酸水を150ミリリットル飲むと、胃腸の血流がよくなり、腸のぜん動運動が活発になります。このため、排便もスムーズになるんです。腸の刺激には、冷たい炭酸水を飲んだほうがいいでしょう」
こうした炭酸水のメリットは、ハイボールや焼酎のレモン割りなど、お酒の割材でも有効なこと。
「ただ、お酒に炭酸を入れると、アルコールが回りやすくなるので、飲み過ぎには気をつけてください」
また、炭酸入りのジュースなどは、砂糖が多く含まれており、健康にマイナスになる可能性にも留意してもらいたい。
ちなみに、炭酸水を飲むことにデメリットはないのだろうか。
「体内に入った炭酸は、肺からほとんど排出されるため、害はありません」
炭酸水を飲めば、減量と健康の一挙両得のようだ。