「上司にほめられて自己肯定感が上がった」がありえないわけ (2/2ページ)
自己肯定感の低さを、誰かの役に立って自己有用感を得ることで補おうとすることになりかねないからだ。
人の役に立とうとする気持ちはすばらしい。しかし、自己肯定感が低い人は「ありのままの自分には価値がないから、人の役に立たなければならない」と考える。そうなると、自分のやりたいことよりも、他人の役に立つことを優先してしまいやすい。過度な自己犠牲に走ってしまうというわけだ。そしてこういう人は、他人にも自己犠牲を期待してしまいやすい。
自己効力感も同様で、「ありのままの自分の価値」を認めないまま自己効力感を高めても、いい結果にはなりにくい。自己肯定感が低くても仕事やスポーツで成功を収めることはできる、それによって人は自己効力感を持つことができる。
しかし、それは仕事やスポーツがうまくいっているから持つことができる感情であり、スポーツ選手としての全盛期が過ぎたり、仕事で失敗が続くと自分の存在価値が揺らいでしまうのである。
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真の自己肯定感は、成功にも失敗にも、他者からの期待にも失望にも左右されない。だから、自己肯定感が高い人は、無理に他人に合わせることも、失敗をひきずることも、新しいチャレンジを恐れることも、課せられている課題をさぼって自己嫌悪に陥ることもない。幸せな一生を送るうえで最強の武器である。
本書では自己肯定感の本当の定義と、それを得る方法について最新の研究結果を交えて解説していく。少しのことで落ち込んだり傷ついたりする人は、本書を一読すると自分の今の状態と変えるべきポイントがわかるはずだ。
(新刊JP編集部)