アメリカ恒例「暑いので車の中でクッキー焼いてみた」に国立気象局が参戦

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世界各地で「さらなる暑さがあなたを襲う」的な展開になっているここ十数年、特に炎天下時は熱がこもる車内では、様々なクッキングが行われ、ネット上に公開されている。
2011年、アメリカでは、車のダッシュボードでクッキーを焼く人が続出中というニュースをお伝えしたが、史上最高気温は毎年更新され、今はそれ以上に熱い。
それはテキサス州も例外ではなく、アメリカ国立気象局(NWS)は、猛暑の日に車内でクッキーを焼く伝統の試みを行った。車内温度は驚きの87.7度だ。
・車のダッシュボードでクッキーを焼く試みを行った国立気象局
過去十数年、世界各地で毎年のように観測史上最高気温が更新されている。そして今年もその記録が塗り替えられそうな勢いだ。
アメリカ、テキサス州で7月20日、国立気象局(NWS)の職員が、記録的な熱波を利用し、車内のダッシュボードでクッキーを焼くという試みを行った。
暑い日に車でクッキーを焼く試みは10年以上前からアメリカで行われており、もはや夏の年中行事といった感じになっている。
NWSのFacebookにによると、クッキー生地をダッシュボードに置いたとき、外気温は華氏105度(摂氏約40度)で、車内は190度(摂氏約87.7度)にも上昇していたと述べた。その後車内温度は華氏186度(摂氏85.5度)になったそうだが、それでも十分に暑い。というか完全なサウナ状態だ。
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テキサス州で行われた車内でクッキー実験 / image credit:US National Weather Service Midland Texas・クッキーの出来栄えは?
クッキーは約4時間半車内に放置された。
その結果、「黄金色になる」までには至らなかったものの、完全に焼き上がったそうた。「焼き上がりが確認でき、おいしかった」と彼らは報告している。
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車内で焼いた後オーブントースターに入れたものと、車内のみで焼いたものの比較 / image credit:US National Weather Service Midland Texas
どうでもよいが、アメリカでクッキーを焼くと言えばチョコチップクッキーが定番のようだね。確かにチョコチップクッキーはうまいからな。
この投稿を見て、テキサス州に住むFacebookユーザーも同じ試みを行ったようで、こちらは2時間15分で、チョコチップクッキーがおいしく焼きあがったそうだ。
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・車内温度の危険性
NWSがこの試みを行った背景には、猛暑時の炎天下における、車内温度の危険性についての警告の意味も込められている。
「この熱波は、車内に残された人や動物にとって非常に危険です。鍵をかける前に、必ず車内を見てください」と彼らは訴えている。
カリフォルニア州では2016年より、高温の車内に閉じ込められた犬を救助するため、他人の車を壊すことが合法となった。
だがそれを日本でやってしまうと、器物損害として訴えられる危険性もあるので、もし高温の車内に人やペットが閉じ込められていたら、すぐに緊急通報しよう。
written by parumo
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