脱腸(鼠径ヘルニア)は手術すべきなのか? 現役医師が丁寧にアドバイス! (2/2ページ)
また、無理に押さえつけると、ヘルニアの中身は腸であることが多いため、腸がはさまれてしまう場合があり注意が必要だ。
放置すると命に関わることも鼠径ヘルニアの代表的な症状は、鼠蹊部のふくらみ、違和感、痛みなどだ。
これらの症状だけだと、日常生活がやや送りにくくなるだけで命に関わる状態ではない。
つまり、腸が出てきてまた引っ込むだけでは、大きな問題とはならない。
しかし、数%の確率で、腸が外に出たままお腹の中に戻らなくなる場合がある。
専門用語では、嵌頓(かんとん)状態と呼ぶ。
この場合、腸が周りの組織から締めつけられることで、少しずつ腸が腐っていく可能性が高い。
症状は、強い痛み、赤く腫れる、などが特徴的だ。
そして基本的には、緊急手術をして嵌頓を解除しなければならない。
すでに腸が腐っているケースでは、腸を切らなくてはならない。
鼠径ヘルニアを疑ったら病院へ鼠径ヘルニアを発症した場合、速やかに医療機関を受診して欲しい。
基本的には鼠蹊ヘルニアは手術をして治すべき疾患であるが、あまりにも体が弱く手術が耐えられない場合もある。
最終的には、医師に今後どのように対応していくかを相談して欲しい。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。