相談できる味方がいない…地主を悩ませる「孤独」の問題 (3/3ページ)

新刊JP

それは確かなのですが、その1回の取引で何を覚えるかというと何も覚えないんですよ。それなら3億円、3億円、4億円で3棟買った方が、物件もたくさん見ることになりますし、融資の申し込みの回数も重ねますし、知識や経験、ノウハウとして身につくものが多いはずです。そうした無形の知識も子の代に受け継ぐことができる。

目先のことだけ考えたら10億円で1棟買った方がいいんでしょうけど、3棟に分散した方がいつか売る時も身動きがとりやすいですし、経験として学ぶものも多い。長期的に見てどうかと考えるのが経営じゃないかと思っています。

――最後に、本書の読者となる地主の方々にメッセージをお願いいたします。

松本:「迷った時ほど遠くを見ましょう」ということですね。地主の資産は自分一人のものではなく一族のものなので、だからこそ質の高い選択をしてほしいと思っています。

前の代が変な選択をして、子の代が困るというケースを私はたくさん見てきているので、迷った時ほどお子さん、お孫さんの代のことを考えて、長期的に見てメリットのある決断をしていただきたいです。そして、一人で何でも決断するのではなくて、信頼できる味方を見つけてジャッジしていくのが大事です。誰と手をつなぐかが地主にとって一番大事なのではないかと思います。

松本隆宏さんインタビュー前編を読む

(新刊JP編集部、監修/税理士法人 深代会計事務所 副所長・横山洋昌)

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