「T-BOLAN LIVE TOUR 2023-2024 “SINGLES” ~波紋~」全国ツアー・スタート!!“最初で最後”のシングル・ベストツアー開幕! (2/7ページ)
ライブを待ちきれぬファンの手拍子が次第に大きくなり、サポートメンバーの人時(B)、坪倉唯子(Cho)、小島良喜(Key)、永井利光(Dr)、そして五味孝氏(G)、上野博文(B)、最後に森友嵐士(Vo)がステージに姿を現すと、超満員の観客の声援は頂点に。
シングルベストツアーの1曲目は、筆者も90年代に聴きまくったあの曲である。
このツアーから声出しが可能になり、3年分の思いを声にしてメンバーに伝える観客たち。その声援に頷きながら笑みを浮かべる森友。
90年代の「LIVE HEAVEN」を彷彿させるライティング。五味のアグレッシブなギターの唸りにシンクロするように赤いライトがステージを彩る。
「『T-BOLAN LIVE TOUR 2023-2024 "SINGLES" 〜波紋〜』」にようこそ!やっとみんなの声が聞けるぜ!」と森友は嬉しそうに話し、一階席、二階席に早速のコール&レスポンス。「今夜はシングル曲、全部持ってきたから楽しんでくれ。どうぞ最後までよろしく」と叫ぶと、印象的なイントロと共に曲がスタート。客席はその期待感にどよめきが広がる。
改めて“この曲”の浸透度の高さが確認できる瞬間だ。
シングル全曲披露と銘打ったライブにつき説明不要かもしれないが、ここで幾つか曲に纏わるエピソードを説明しておこう。
誰もが生で聴きたい1曲「離したくはない」。発売されてから30年以上が経過しても決して色褪せない日本の音楽史に燦然と輝く名曲(YouTube回転数は3,000万強)だが、この曲が生まれるまで森友はプロデューサーに一度もデモテープを最後まで聴いてもらえない日々が続いた。つまり“ボツ”。「何が違うのか?」明確な応えを出してくれないプロデューサーに「このデモがダメだったら、もう…」そんな思いで「離したくはない」のデモを聴かせると、初めて最後まで聴いてくれた。
プロデューサーからGO!をもらい、溜まりにたまったT-BOLANエネルギーは爆発していく。
もう一つ「離したくはない」のエピソードを。この曲は当初、デビューシングル「悲しみが痛いよ」のカップリングの予定だった。