【高知高専】学生の論文が『Chemistry – An Asian Journal』誌のFront Coverに選出 (2/3ページ)
活発に研究が進められている領域ですが、芳香族カルボン酸という種類のカルボン酸は脱炭酸反応を起こしにくく、既存の方法では、過酷な反応条件を必要とする、カルボン酸の許容性が狭いなどの制限がありました。今回の研究では、独自に開発したイリジウム触媒を用いてこれまでより効率的に芳香族カルボン酸の脱炭酸反応を進行させることに成功しました。更に、開発した脱炭酸反応は、医・農薬分野で重要なキラル分子や有機フッ素化合物などの合成に応用可能であることも示しました。本研究を更に発展させることで、医・農薬候補化合物合成に廃棄物の少ない新しい合成戦略を与えることが期待されます。
学生のコメント
(専攻科 ソーシャルデザイン工学専攻2年 野並 玲奈さん)
このテーマは専攻科1年から検討を始めた研究で、特に実用性に着目して取り組みました。研究を進める中で、イリジウム触媒を用いると入手容易な芳香族カルボン酸の脱炭酸反応が進行することが分かり、これを活かしてカルボン酸を原料とした有用分子合成法の開発に関する研究を進めてきました。研究の成果が論文としてジャーナルに受理された際は、嬉しさを感じると同時に、更に研究を展開していく事が楽しみになりました。専攻科生活も残り1年を切りましたが、研究を楽しみたいと思います。
(ソーシャルデザイン工学科 新素材・生命コース5年 山﨑 朋和さん)
卒業研究のテーマとしてこの研究に取り組んできました。貴重な経験を積む
ことができ、とても嬉しく思います。今後も有機フッ素化合物に注目して、より
効率的な反応の開発を目指して研究に励みたいと思います。