猛暑の屋外で一日立ち続ける交通誘導員の仕事の実態 (2/2ページ)
まだその警備会社に入ったばかりだった柏さんも入社早々の事故に冷や汗をかいたが、ミニバンの運転手は車から降りてくることはなく、さらにいえば車を止めることもなくそのまま走り去ってしまった。ミニバンには大きな傷がついていた。
接触事故に気づかないとは考えられないが、運転手は電話をしていたか、スマホでも見ていたのだろうか。妙な事故だったが、ドライバーによっては「警備員に誘導されたから」「警備員の誘導ミス」と主張する人もいる。柏さんからしたら救われた一件だった。というのも、誘導にしたがったら接触事故を起こしたというドライバーが、示談になると「その筋の人」を前面に出して、補償金500万円を要求する、というような事案が実際にあるそう。こういう場合、警察も民事不介入で動いてくれないというから厄介である。
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日々様々なドライバーと触れ合っている誘導員だが、中には面倒なドライバーや理不尽なドライバーもいる。本書では肉体労働でありサービス業でもある交通誘導員の悲哀と喜びがつづられている。
誘導員が好きになれない人について。また歯がない誘導員が多い理由など。社会の黒子として奮闘している彼らの日常と実像を知ることができる一冊だ。
(新刊JP編集部)