「愛する男を抱いたこの手がさぞ憎かろう」狂おしく咲き乱れた江戸時代の衆道『男色大鏡』【前編】 (3/4ページ)
「小田春永」(信長)と小姓。月岡芳年画(写真:wikipedia)
「愛する男を抱いたこの手がさぞ憎かろう」表題の「愛する男を抱いたこの手がさぞ憎かろう」は、殿様の衆道の相手を、意に沿わぬまま勤めさせられていた若く美しい武士の言葉。
殿との衆道関係をよしとせず、恋人であるほかの武士と愛し合っていたところ、その不義の現場を密告され、怒り狂った殿に処罰をされる際に吐いた言葉……
すさまじいばかりの感情が込められているようです。
【後編】でも、義理・絆・嫉妬・執着・忠義・愛、さまざまな想いが渦巻いていた男色の世界を描いた『男色大鏡』の中の逸話をご紹介しましょう。