古代の足跡を新たに分析、14万年前には人類はすでに靴を履いていた可能性 (2/4ページ)
もしかしたら、この足跡をつけた人物は靴を履いていたのだろうか/ image credit : Charles Helm・アフリカの先住民のサンダルと比較
検証のために、アフリカ南部の先住民サン族が昔からずっと使っている、2種類のよく似たサンダルを実際に履いてみて、足跡をつけてみた。この2種のサンダルは、両方とも博物館に所蔵されている。
濡れた砂の上を底が硬い履物で歩いてみると、外周が鮮明で、爪先の痕跡がなくなり、革紐と底が接する部分にくぼみができる足跡がつくことがわかった。クラインクランツの足跡とよく似ている。
「これを決定的な証拠だとは考えていないが、この3ヵ所の遺跡には、硬い底のサンダルを履いていた人類が存在していた可能性を示していると解釈している」研究者はこう書いている。
こうした履物で足を守る理由を考え、海岸沿いでの漁で、険しい岩場をよじ登ったり、トゲトゲのウニを踏んでしまう危険を避けるためではないかと説明している。
中石器時代では、足に大怪我を負うというのは、致命的なことだったのかもしれないという。そう考えると、サンダルは救世主として不可欠だったことだろう。
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クラインクランツ遺跡の足跡は、14万8000年前のものかもしれない / image credit: Charles Helm
・古代の足跡の分析の難しさ
岩の足跡が本当にヒトの足跡なのかを解釈する難しさと、中石器時代の履物が実際に見つかっていないことを考えると、研究者たちが決定的な発言を避けたがるのも無理もない。
この時代に革製サンダルがあったとしても、とっくの昔に朽ちて消滅してしまっているだろう。