ヨセミテ国立公園の岩崖に巨大な亀裂が出現
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カリフォルニア州のシエラネバダ山脈に広がるヨセミテ国立公園は、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されており、風光明媚な四季折々に見せる自然を風景を楽しむことができる。
最近、ヨセミテ国立公園を登っていたクライマーが、ロイヤルアーチの崖近くで新たな亀裂を見つけた。
公園関係者によると、その後の調査で、この亀裂はまだまだ活発に成長していることがわかり、安全措置として公園の一部を閉鎖することにしたという。
一夜で出現し「スーパーナチュラル」と名づけられた、その亀裂の長さはおよそ60mで、日々、大きくなりつつあるという。
・ヨセミテ国立公園のロイヤルアーチに突如巨大な亀裂
ヨセミテ国立公園のロイヤルアーチは、上から浸蝕され、下からは岩の湾曲で押し上げられたことで、アーチ状に形成された岩だ。
この新たな亀裂のせいで、スーパースライドとして知られる登山ルート近くの大きな岩柱が一部はががれた。
落石の危険を抑えるため、国立公園局は調査中は登山ルートを閉鎖している。
発見の翌週、登山レンジャーと地質学者が調べたところ、完全には凍結していない湖のように、ミシミシと亀裂が入る音が聞こえたという。
ヨセミテ国立公園の監視レンジャー、ジェシー・マクガヘイ氏は、次のように語った。
なにもしなくても亀裂から岩の破片が音をたてて剥がれ落ちてくるのです。地質学者も15年間のヨセミテでの観察で、このような状態は一度も見たことがないと言っています
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・今後崩れ落ちる可能性も
この亀裂は、一週間で2.5cmほど広がっているというが、それが今後、どうなるのかはわからない。
公園関係者が懸念しているこの大きな岩柱が、今すぐにも崩れ落ちるのか、何年かかかるのかもわからないが、潜在的な脅威をはっきりと把握するまでは、公園の一部は立ち入り禁止のままになるだろう。[画像を見る] 公園の地質学者グレッグ・ストックによる、新たな亀裂の最近の評価で、活発に進んでいる亀裂(薄氷の上を歩いているような状態)と、亀裂上部から下部へ岩の破片が音をたてて落下していることが明らかになった。
これは、現時点での大まかな情報だが、このエリアが公には閉鎖されているとはいえ、みんなが「スーパーナチュラル」と呼ぶこの亀裂の詳細を知りたくてたまらないのは、よくわかる。
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氷河によって削られた切り立った崖が点在するヨセミテバレーでは、落石は珍しいことではない。
ここの地形は絶えず変化していて、それがまた国立公園の美しさをさらに際立たせている。だが、人間にとっては、落石は間近で見たくないものだ。
水、氷、地震、植物の成長など、引き金になるメカニズムは、不安定な岩の落下を引き起こす最終的な力のひとつだ」と公園当局は書いている。
水が岩盤の亀裂に入り込み、不安定な岩の背後で圧力を高めている可能性もある。また、岩の亀裂に入った水が凍結して膨張すれば、亀裂が拡大することもある。
こうしたプロセスは、"凍結風化"または"凍結融解"と呼ばれ、崖の表面から緩んだ岩をテコの原理で少しずつ引き離していく可能性がある
追記:(2023/09/14)本文を一部訂正して再送します。
References:A New Crack Has Appeared In Yosemite, And It's Huge | IFLScience / written by konohazuku / edited by / parumo
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