【鈴鹿高専】【鳥羽商船高専】「KOSEN発 未来技術の社会実装 ー高専におけるCAEシミュレーションの活用ー」を書籍化

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独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース画像
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 独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校(三重県鈴鹿市 校長:竹茂求 以下「鈴鹿高専」という。)の板谷 年也 准教授(電子情報工学科)、橋本 良介 講師(電気電子工学科)、独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市 校長:和泉充 以下「鳥羽商船高専」という。)の吉岡 宰次郎 准教授(情報機械システム工学科)が執筆した「KOSEN発 未来技術の社会実装-高専におけるCAEシミュレーションの活用-」が株式会社近代科学社より出版されました。高専では技術者を育成するためにコンピュータを利用し、製品の開発などを効率的に行う事が出来るコンピュータ支援工学(CAE)教育が行われています。本書ではCAE教育について高専の現状と課題を解説し、外部資金獲得によって鈴鹿高専と鳥羽商船高専で実際に行われたCAEシミュレーションを活用した研究を紹介しています。


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◆高専におけるCAEシミュレーションの活用について
 鈴鹿高専と鳥羽商船高専は国立高専機構教育研究プロジェクトGEAR5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)に参画しています。GEAR事業は「農水」「防災・減災」「マテリアル」「エネルギー」「介護・医工」の5つの分野があり、それぞれの社会課題に対して中核拠点校の高専1校と協力校の複数高専が企業などと連携を持ち、課題解決に向けた研究を行い社会に有能な人材育成を目指すプログラムです。GEAR5.0に参画する学生や教職員が自身の研究取り組みなどを互いに説明し議論し合う意見交換が行われており、その中で著者らは電磁気現象を利用した非破壊検査の高度化を目的にCAEシミュレーションを活用した研究開発や、実践的技術者教育を行ってきました。CAEは高度なものづくりに欠かせないものとなっています。しかしながら、高専におけるCAE教育はいくつか課題があります。CAEシミュレーションの使用にあたってソフトウェア購入の予算問題や、メンテナンスや管理をする人材不足の問題、卒業研究や特別研究において高度なCAE活用が難しいという事が挙げられ、いまだ十分に技術者教育として浸透していません。
 本書では、電磁気現象や磁気光学イメージングを対象としたCAEシミュレーションを活用した研究活動を詳しく解説しており、これから卒業研究に取り組む高専生や若手技術者に読んでほしいという気落ちで執筆されています。そして、高専と企業などによる連携による未来技術の社会実装教育の高度化社会実装に向けた連携に繋がることが期待されます。

◆未来技術の社会実装GEAR5.0について
 現在,著者ら 3 名は国立高専機構教育研究プロジェクト GEAR5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)に参画しています。GEAR 事業は,分野毎に設ける中核拠点校が他の協力校と協働した研究組織を基盤として,企業,自治体,大学等の外部機関と広範な連携体制を構築し,高専の社会実装研究成果と人材育成活動の最大化を目指しています。令和 2 年度に始まり,「農水」「防災・減災」「マテリアル」「エネルギー」「介護・医工」の5つの分野 6 拠点あります。各拠点は,中核拠点校の高専 1 校と協力校の複数高専からなります。
 鈴鹿高専はマテリアル分野事業名「K-CIRCUIT が牽引する高度先端マテリアル社会実装研究・教育」の中核拠点校で,エネルギー・環境分野事業名「水素社会実現に向けた社会インフラ構築のための研究開発と人材育成」の協力校です。鳥羽商船高専は,農林水産分野事業名「「とる」から「つくる」へ農林水産業の DX 推進プロジェクト」の中核拠点校です。その任務の柱が,研究成果を社会実装することです。


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◆書籍情報
タイトル:KOSEN発 未来技術の社会実装-高専におけるCAEシミュレーションの活用-
本書の目次:第1章 国立高等専門学校のCAE教育の現状と課題
      第2章 電磁気を応用した探傷試験法
      第3章 磁気光学イメージング
      第4章 未来技術の社会実装教育の高度化に向けて
発売日:2023年7月21日(金)
価格:2,400円(+税)
著者:板谷 年也
   吉岡 宰次郎
   橋本 良介
販売:株式会社 近代科学社

◆著者よりひとこと
 研究成果の社会実装を目指す中での悩みは,実証実験が必要となるケースでは連携先が見つからないことや,共同研究先も面談までは行くケースは多々あるものの,なかなか共同研究に繋がらないことです。今後,本書により少しでも我々の教育研究にご興味もっていただき,社会実装に向けた連携をご検討いただけますと幸いです。

◆鈴鹿工業高等専門学校について
 鈴鹿工業高等専門学校は、全国12の国立高専一期校のひとつとして1962年に設立され約10,000人の卒業生は技術者や研究者あるいは企業家として社会で活躍し、産業界から高い評価を受けています。1993年には、さらに2年間の高度な専門教育を実施する専攻科を設置して国際社会で活躍できる創造性豊かなエンジニアの育成に努めています。また、鈴鹿高専テクノプラザをはじめとして地域社会と密接に連携した教育研究により産業振興に努めています。


【学校概要】


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学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校 
所在地:三重県鈴鹿市白子町 
校長:竹茂 求 
設立:1962年 
URL:https://www.suzuka-ct.ac.jp/
事業内容:工業高等専門学校・高等教育機関 


【本リリースに関するお問い合わせ先】 
 独立行政法人国立高等専門学校機構 
 鈴鹿工業高等専門学校 
 総務課総務企画係  
 TEL:059-368-1717(平日8:30-17:00) 
 e-mail:somu@jim.suzuka-ct.ac.jp 


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