【長野高専】「第5回AT情報交換会」を開催しました

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独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース画像
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 独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校(長野県長野市 校長:江﨑尚和 以下「長野高専」)は、障害者や高齢者の暮らしを支える「支援技術(Assistive Technology 以下,AT)」の研究に取り組んでいます。今回、AT機器の開発における本校の研究成果の発信、及びAT機器のニーズを把握する場として、令和5年9月1日(金)に「第5回AT情報交換会」をオンライン会議の形式で開催しました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4MDM5NCMzMjQ1NjcjODAzOTRfbVdadnlOc1hzQi5KUEc.JPG ]

【目的】
 ATを必要とする「現場」の方々のご意見やご要望、工夫などは非常に有益な情報となります。そこで、長野高専では、障害者、介助者、特別支援学校の関係者など、障害と密接に関係する方々を交えた情報交換の場を定期的に設けています。
 これまでに、現場ニーズ調査の集計結果の報告、その解決技術の紹介、また参加者が困っていることやその解決方法・工夫などの情報交換を重ねて参りました。また、ニーズ調査で要望の多い内容について、本校でAT機器を製作し、実際に現場で使ってもらう取り組みの経過報告なども行っています。


【概要】
1. 開催日時         令和5年9月1日(金) 15:30~17:00
2. 開催方法         Zoom オンライン会議システムによる双方向会議
3. 内 容    ①自己紹介
        ②本校のこれまでの取り組み成果の報告
        ・音声点字学習教具
        ・点字タイピング練習アプリ
        ・ミニワークショップ:BDアダプタ
        ③本年度ワークショップの実施報告
        ④事前にご連絡いただいた「聞いてみたいこと」等


 当日は、長野県内の特別支援学校3校の教職員6名及び病院に勤務する作業療法士1名、長野高専GEAR5.0プロジェクト(※1)参画教員5名がオンライン会議の形式で情報交換会を実施しました。
 本校のこれまでの取り組み成果報告では、実際に機器を使ってみた感想を参加者に伺いました。
 音声点字学習教具については、「学校では‘おとてんくん‘と呼んでいます」、「打った文字が何なのかを音で教えてくれるのでわかりやすい」等、学校現場で好評をいただいていることがわかりました。
 また、点字学習アプリについては、「これから点字を学習しようとする児童や新任教員も手軽に使えて良い」、と好意的な意見の一方で、「3分のゲーム時間が長いので、1分に調節できないか?」、と具体的な要望もいただきました。                                                 
 BDアダプタについては、「自分で操作する機会があるのは本人の刺激になる」、「子供に応じてカスタマイズできたら良い」等、現場での活用の可能性についてご意見をいただきました。
 最後に、事前にご連絡いただいた「聞いてみたいこと」では、点字のテキストへの変換についての要望に対し本校教員が作製中のアプリの紹介をし、情報交換をしました。
 終始活発な意見が交わされ、大変有意義な情報交換会になりました。今回の内容をもとに、さらに活動を進めていきたいと思います。


※1 GEAR5.0プロジェクト
 GEAR 5.0は、国立高専機構及び国立高専が「Society5.0未来技術人財」育成事業の一環として令和2年度から取り組んでいる事業です。令和5年1月現在、「マテリアル」「介護・医工」「防災・減災・防疫」「農林水産」「エネルギー・環境分野」の5分野が対象となっております。このうち「介護・医工」分野では「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB(イーエーティ・ハブ)構想(※2)とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマに、熊本高専を中核拠点校、長野高専を拠点校とした事業が令和2年度から行われています。

プロジェクトHP : https://www.nagano-nct.ac.jp/research/gear5/
GEAR5.0プロジェクトについて:https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf


※2 eAT-HUB構想
 支援技術(AT)の対象を心身機能の障害に留めず、障害者を取り巻く環境や社会にも広げることで、共生社会の形成を支援する構想です。GEAR5.0プロジェクトの拠点校を設置し、全国高専のネットワークを通じて本構想の実現を目指します。


【長野工業高等専門学校について】


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4MDM5NCMzMjQ1NjcjODAzOTRfd3lMSlJsaENISC5qcGc.jpg ]
 長野工業高等専門学校は、深く専門の学理、技術を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的として、昭和38年(1963年)4月に開校しました。卒業生は9,000名を超え、理工系の早期一貫教育を行う高等教育機関として産業界等から高い評価を得て今日まで発展してきました。また、近年では複数の工学分野を融合させて問題解決する場面も多く、分野横断的に工学を学ぶ必要性が高いため、そのニーズに応えるべく令和4年(2022年)に従来の5学科が「工学科」の1学科に再編されました。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
所在地:長野県長野市徳間716
校長名:江﨑尚和
設立:1963年
URL:https://www.nagano-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
 独立行政法人国立高等専門学校機構  長野工業高等専門学校
 総務課総務企画係
 TEL:026-295-7134 
 Email:kenkyu@nagano-nct.ac.jp


提供元:valuepressプレスリリース詳細へ

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