こっちの方が餌をもらえる確率が高いぞ!カラスはデータをもとに統計的推測をできることが判明 (3/4ページ)
「統計的推測(統計的推論)」を見事にやってのけたのだ。
統計的推論とは、ある状況についての限られた情報をもとに推測して、どう行動するべきか決定することだ。小難しく聞こえるが、こうしたことを私たちは普段からやっている。
例えば、近くにあるカフェに行くとしよう。
候補のお店は2つ。どちらも同じランクの人気店だが、自分が利用したい時間の混み具合が違う。どちらもそれなりに混んでいるのだが、経験上片方は席につけないことが多かった。
そんなとき、いつもその時間に空いている方の店を選べば、席につける可能性が高い。それは絶対確実ではないが、良い選択肢と言える。
これと同じように、カラスはタッチスクリーン上の絵とおやつをもらえる確率との関係を理解し、より良い選択肢を選んだのだ。
しかもカラスはそれをずっと憶えていられる。
この実験から1ヶ月後、今度は訓練なしで同じテストが行われた。
するとカラスはぶっつけ本番だったというのに、おやつが出てくる確率を憶えており、やはりたくさんもらえると期待できる絵をつついたのだ。
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・高い知能で都会の環境に順応していった
カラスは都市の環境にうまく適応した数少ない動物だ。それができたのが、その高い知能のおかげであることに疑いの余地はないという。
例えば、冬になれば、比較的暖かいトンネルなどの人工物を利用する。つまりカラスはしたたかにも人間をすら利用しているのである。