義を守らずんば…豊臣秀吉の誘いを受けた大久保忠世の答えは【どうする家康】 (3/4ページ)

Japaaan

もしわしと徳川殿の間で舅婿(妹を嫁がせた舅=秀吉と婿の家康)の争いが生じたら、そなたはどっちに味方するかのぅ?」

質問のタイミング的に、もし「徳川に味方する」と言えば、せっかく賜った45,000石は取り上げられてしまうでしょう。

さあ、所領に釣られて秀吉を選ぶのか、それとも家康に忠義を貫くのか。どうする忠世……?

迷いを断ち切るように、忠世は面と向かって秀吉に答えました。

「関白殿下より賜った御恩は、誠に重うございます。しかしそれがしは先祖代々徳川家に奉公した譜代の誇りを捨てられませぬ」

「ほう。それは奇特なことであるが、徳川殿は今やわしの臣下じゃから、わしに仕えることが徳川殿への忠義とは矛盾せんじゃろうが?」

「そういう理屈はよいのです。仮に殿下と徳川が東西に分かれて槍を交え、弓鉄砲を放つことあらば、それがしは義を守らぬ訳には参りませぬ」

「つまり、それはわしに抗うということじゃな?」

「……左様。殿下は関白の権威と天下の軍勢をもって我らを潰せると思っておいでやも知れませぬ。しかし我らことごとく滅び去ろうと、必ずや殿下は思い知ることと相成りましょう」

「思い知る、と。その意(こころ)は?」

「殿下の天命を延ばすも潰(つい)えせしむるも、我らが叛服(はんぷく。謀叛するか、服従するか)にかかっております」

こやつめ、圧倒的な戦力差を物ともせずによう言いおった。もし徳川を潰す時は、必ず最期まで戦うことだろう。

秀吉は忠世の心意気に呵呵大笑、自ら酒を酌んでやり、褒美に金帛(黄金や布)を授けたということです。

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