「自分への手紙」を通して人生を振り返る。そこから見えるものとは(前編) (3/3ページ)

新刊JP

――中学1年生から44歳までのご自身と手紙を通して向き合うことで見えてきたものはなんですか?

大瀧:最初は人生の流れにただ翻弄されて、苦労をしてきた自分が見えていたんですけど、次第に多くはない選択肢の中から自分自身で選び始めてきた、自分が意志を持って選べるようになってきた、そういうものが見えました。

成長の速度はスローですし、苦心もしてきたけれど、時間をかけて今にたどり着けた誇らしい自分が見えましたね。

――第3章の「消えてしまいそうなきみへ」は手紙ではなく物語です。そして、「この物語はこのあとのきみの人生を助ける」とつづっていますが、20歳と30歳の間にこの物語を置いた意味はどういうものがあったのでしょうか。

大瀧:この物語は私のスピリチュアルな部分が描かれています。いつ頃書いたのかははっきり覚えていないのですが、確か27歳から28歳の頃で、自分が分からなくて一番苦悩していた時期でした。本当に天から降りてきたような感じで、一気に書いたことは覚えています。

そして、この物語を通して自分は何かに守られている、支えられているという感覚を持つことができました。独自のスピリチュアルを手にできた、精神的な土台を私にもたらしたのだと思います。

――つまりこの物語が土台になったからこそ、その後の人生を乗り越えていくことにつながるということですね。

大瀧:おっしゃる通り、乗り越えられた理由になっていると思います。

――手紙で自分史をたどっていくと、そのポイントで助けられるものを自分がつくっているということが分かりますね。

大瀧:そうなんですよね。それはおそらく、私だけではなくて皆さんもそうなのだと思います。振り返ってみると、当時の自分に助けられていることが必ず見つかります。それが自己治癒であり、自己救済だと思うんですよね。

(後編に続く)

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