見知らぬ空港警備員の夢を実現。はじめてのNY旅行に無償で連れて行った男性

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見知らぬ空港警備員の夢を実現。はじめてのNY旅行に無償で連れて行った男性
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 元NASAの航空エンジニア、アダム・ボロさんは映像クリエーターへと転身した。過去10年に渡り、冒険の旅を続け、そこで知り合った魅力的な人々の映像をSNSなどに投稿している。

 ボロさんは人々の笑顔を見るのが好きだ。人生を精一杯生き、叶えられる夢を実現するお手伝いをするのが楽しいのだという。

 彼は最近、フロリダ州マイアミ空港にいた見知らぬ女性警備員の夢を一緒に実現させた。彼女の夢はニューヨークに行くことだ。女性の喜んでいる笑顔を見て、ボロさんも最高に幸せな気分になれたという。

・「もし行けるならどこに行きたい?」見知らぬ女性警備員に質問
 アダム・ボロさんは、フロリダ州にあるマイアミ空港にいた、女性警備員に地図をもって声をかけた。

「もし24時間以内で全米の好きな場所にいけて、何できるとしたら、どこに行きたいですか?」

 するとヴォニという名の女性は地図にあるニューヨークを指さし、「私はニューヨークに行きたいわ。今まで1度も言ったことがないの」と答えた。

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 するとボロさんはヴォニさんに対し「本当に行きたい?明日行ける?航空代も費用も全て無料だ」とたずねた。

 ヴォニさんは「うそでしょ!本気なの?」と何度も聞き返す。本当だとわかると大興奮、言葉にならない声をあげて喜んだ。

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 こうして2人は、マイアミからニューヨークまで、約1700km、飛行時間約3時間にわたる旅に出かけたのだ。

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 ボロさんはヴォニさんにニューヨークで何をするかを一切知らせていなかった。彼女を驚かせたいからだ。

 ニューヨークについたヴォニさんは大興奮、オーマイガーの連発だ。ボロさんはさらに彼女をエンパイア・ステート・ビルの102階にある展望台へと連れて行く。

 「世界の頂点じゃんこれ!」ヴォニさんは興奮のしっぱなしだ。ニューヨーク市内を歩き、ハーシーズのスイーツを食べ、ピザを食べ、旅を満喫していた彼女だが、更なるサプライズが。

 なんとボロさん、ヘリコプターでニューヨークを上空から見下ろすことができるプランを立てていたのだ。うれしみがとまらないヴォニさん。泣いたり笑ったりと忙しい。

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 そうして24時間ニューヨークの旅を満喫したヴォニさんなのであった。

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 この投稿は多くのユーザーらにも感動を与えた。

「この女性の夢を実現する瞬間を見ることができてとても幸せ」、「これがアメリカの良いところ」、「ヴォニさんのエネルギーや笑顔はとても感染力がある、この人のことは良く知らないけれど、幸せになってほしいと本当に思う」、「こんなことが私の母にも起きてほしいな、彼女は15年以上空港で警備員をしているの」などの声が上がった。

 本物の笑顔、心からの喜びは多くの人を元気にするパワーがある。

 ボロさんは航空エンジニアというキャリアを捨て、コツコツと貯めた貯金を元手に映像クリエイターとなったそうだ。彼の誰かを笑顔にしたいという思いは、映像を通じて確実に伝搬しているようだ。

written by parumo



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