無礼にも程がある!北条氏政・氏直父子と対面した神の君・徳川家康は…【どうする家康】 (4/5ページ)
その歌詞がなぜ臣従を誓うことになるのかは分かりませんが、氏政も上機嫌で聞いていました。
このままでは、我らが殿が笑い者にされてしまう……忍びなく思った忠次が進み出て、いつもの「アレ」すなわち「海老すくい」踊りを繰り出します。
♪え~び~すくい、海老すくい……♪
♪海老す~くい、川また、どっこらほどに候(そうも)な……♪
上機嫌だった氏政は、忠次の見事な舞に感心し、自分の太刀を与えました。もしこれが家康に手渡されでもしていたら、完全に家康は氏政の臣下扱いです。
「ははぁ、有り難き仕合せにございまする……方々、我らはこんな見事な海老をすくい当てましたぞ!」
これで一矢報いてやった……大喜びの徳川家臣らを前に、北条家臣の山角上野介(康定)は忌々しく思いました。
「歌詞の中に『鎌倉下り(※)』とあったが、そなたらは鎌倉まで攻め入るつもりか!」
(※)海老すくいは、主人が冠者(若い家来)に鎌倉海老を買いに鎌倉へ使いにやるところから始まるため、そのような歌詞があります。
が、言いがかりにも程があるでしょう。流石にまずいと思ったのか、大道寺政繁が山角上野介をなだめました。
「まぁまぁ。歌詞の終わりに『たむし尻うつたるを見さいな納りに熱田の宮上り(意:尻にできた白癬が治るよう、熱田神宮へお参りする)』とあるから、もし酒井殿が鎌倉へ攻め下るなら、そなたが熱田神宮まで攻め上がればよかろう」
これは上手いことを言ったものだ……聞いた一同は大いに笑ったということです。
酔っ払った氏政、家康の指添を奪いとる「あはぁ~、酔った酔ったぁ~」
海道一の弓取りと恐れられた家康が臣従すると思い込んで、すっかり上機嫌の氏政は、酔いが回って家康の膝に乗りかかりました。