三葉虫が何を食べていたかが明らかに。最後の晩餐が内部に残っている化石が発見される (2/4ページ)
こうした特徴は、三葉虫に近いとされる現代の甲殻類やクモ類にも見られるものであるという。ただし、甲殻類やクモ類はそれぞれ別の門に分類され、三葉虫の直接の子孫というわけではない。
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番上の黄色の部分が口。そこから続く消化管に食べ物の残りが残されている / image credit:Kraft et al., Nature, 2023・三葉虫は底生無脊椎動物を食べていた
三葉虫、B. インコラの消化管はほぼ全体に食べ物が詰まっており、中にははっきりと正体を特定できるくらい大きなものもあった。
それらを調べたところ、最後の晩餐のメニューは、海底に生息していた底生無脊椎動物だったことがわかっている。
一番多かったのは、小さなミジンコによく似た「貝虫類」という甲殻類の仲間だ。その子孫は現代でも生きている。
ほかにも「ヒオリテス」(絶滅した冠輪動物の仲間)、「スティロフォラ」(絶滅したヒトデやウニの仲間)、「二枚貝らしき殻の薄い生物」もお腹の中に入っていた。
研究チームによれば、「B. インコラの選り好みのない食事は、いつもチャンスをうかがっている海の掃除屋的存在だった」ことを示しているという。
どうやらこの三葉虫は、それほど噛み砕く力は強くなく、消化しやすいか、丸飲みできるほど小さい動物やその死骸なら好き嫌いすることなく食べていたようだ。
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内容物は種類ごとに色分けされている。