メキシコのサッカー試合で見事なボールさばきを見せた犬、優勝チームのマスコット犬に採用される

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これまで様々なサッカー試合中の犬の乱入を見たが、メキシコのスタジアムに乱入したこの犬はガチですごい。長いことボールを離さずスタジアムを駆け巡り、誰も捕まえることができなかったのだから。
途中から口にくわえたまま走っていたのでルール的にどうなのかはわからないが、観客も、実況中継者も大いに沸いた。カメラはずっと犬にピントを合わせている。
ようやく選手が犬を捕まえることができたのだが、そのボールに対する情熱をかわれ、犬は優勝チームのマスコット犬になるという幸運を手にいれた。
・サッカーの試合に野良犬が参戦、ボールを奪い駆け巡る
9月27日に行われたメキシコ2部リーグのアレブリヘス・デ・オアハカ対ドラドス・デ・シナロアの試合での出来事。
突然ピッチに侵入した野良犬が、選手からボールを横取りし、口にくわえたまま走り回る姿が捉えられた。
このハプニングは試合が90分を迎えたときに起こったという。
どこからともなくピッチに現れた犬に気付いた審判が、犬を追い払うため一時試合を中断し、ドラドス・デ・シナロアのゴールキーパーにボールを放棄するよう指示した。
仕方なく、ボールキーパーがピッチにボールを落とすとすかさず犬がそれを奪った。
そのボールさばきはまるで人間のサッカー選手のようで、審判や警備員らが犬からボールを奪おうとしたときにも、犬はするりとかわし、ボールを口にくわえてピッチを走り回った。
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選手たちも犬を追いかけたが、犬は機敏にすべての人をかわしながら、1分以上ボールを保持していた。
スタジアムでは、カメラが飛び入り参加した闖入者を追いかけている間、実況アナウンサーが「オーレ!」と興奮。観客らも、遊びモード全開の犬の様子に、笑いを誘われたようだ。
最終的に、選手の1人に捕えられた犬は、グラウンドスタッフによってスペアボールでピッチの外におびき出された。
犬により、スポットライトとサッカーボールの両方を奪われた両チームだったが、やがて試合を再開させ、アレブリヘス・デ・オアハカが4対0でドラドス・デ・シナロアを破った。
・優勝したチームのマスコット犬に? EL MEJOR JUGADOR DE LA LIGA DE EXPANSION ?
— Futbol Picante (@futpicante) September 28, 2023
? Nadie se la pudo quitar... !Un verdadero CRACK!
❤ Se gano el corazon de TODOS#ESPNenStarPlus pic.twitter.com/pZodin4BsW
ピッチに乱入し、素晴らしいプレーを見せたことで突然犬に幸運が降りかかった。
なんと試合後アレブリヘス・デ・オアハカの関係者は、この腕利きの犬がチームのマスコットとして採用されたことを発表したのだ。
アレブリヘスの広報担当者はオンラインで、次のようにシェアした。
(前回の試合で)デビューした後、我々の新しい親友は(スタジアムに)一緒にいます。[画像を見る] ちなみに、ボリビアでもサッカーの試合中にピッチに侵入した犬がいたが、後に地元選手の飼い犬になったという。
私たちチームは、彼をスタジアムに保護していて、獣医に連れて行くつもりです。スタジアムを彼の家にするのにふさわしい場所にします。
もしかして、猫のNNN組織同様、世界に広がる犬の暗躍組織『WWN(わんわんネットワーク)』が、「ピッチ乱入で飼い主見つかる可能性大」という噂を広めているのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
そしてこの犬の前世は、人間のサッカー選手だった可能性もなきにしもあらずだ。
References:Soccer Club So Wowed By Ball-Stealing Dog, They Decide To Give Him A Job/ written by Scarlet / edited by parumo
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