専門医ほかプロ直撃「薄毛予防」最新ガイド!抜け毛の季節に備える「秋ハゲ撃退」緊急15か条【画像】ハゲててカッコいい有名人は?100人アンケート

日刊大衆

写真はイメージです
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 夏の紫外線や暑さによる睡眠不足のダメージが蓄積され、頭髪の危機が訪れるシーズン。食い止めるには?

 暑さも峠を越え、秋風が落ち葉を誘うこの季節、ハラリハラリと抜け落ちる髪の毛が気になる人も多いのでは?

 実際、秋口は、夏の紫外線や暑さによる睡眠不足などで髪にダメージが蓄積され、脱け毛が多くなる季節なのだ。

 AGA(男性型脱毛症)治療に詳しい葉山芳貴『MSクリニック』(東京都新宿区)院長が、こう語る。

「男性はこれらに加え、男性ホルモンの影響で抜け毛が増えますからね。季節の変わり目は、抜け毛に悩む人が脱毛治療に見えるケースが多いんですよ」

 40代も後半になれば、髪の毛が薄くなるのはしょうがないとしても、この“災害”を最小限に食い止めたいと思うのは、男として当然だろう。

 そこで、全国理容連合会名誉講師で、『20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング』(講談社)などの著書もある板羽忠徳氏に話を聞いた。

■毛穴を脂質やゴミで塞がない、頭皮の血流を

「抜け毛を防ぐ一番の方法は、頭髪が生える毛穴(毛包)を脂質やゴミで塞がないこと。そして頭皮の血流を良くしておくことです」

 こう話す板羽氏は、今年78歳だというが、今もフサフサの自前のアフロヘアを保っている。

「私はけっしてハゲない家系ではないんですが、職業柄、若い頃から髪の毛……というより頭皮のケアを、しっかり実行してきました。これが、髪を保てた秘訣なのでしょうね」(前同)

■“正しい”シャンプー

 まず、頭皮ケアには“正しい”シャンプーと頭皮マッサージが不可欠という。

 では、どう洗髪すれば78歳で、太く強い髪でいられるのか。

「皆さん、洗髪は髪を洗うものと考えているんですが、ポイントは毛根の皮脂を、しっかり落とすことなんです」(同)

 そのためには、指の腹と爪の間の指頭を使ってのシャンプーが必要だとか。

「指先10本を頭皮に当て、指先で頭皮ごと動かすようにします。髪の毛を洗うというより、指先で頭皮を動かすというイメージですね」(同)

■シリコン性のブラシを

 一方、ヘアケアに詳しい美容ライターの滝沢ヤス英氏は、「シャンプーブラシを使う」ことを勧める。

「シャンプーブラシは100円ショップでも売っていますが、できれば頭皮に優しくいシリコン性のものがいいですね。これで頭皮を3〜5分ぐらいマッサージするように動かせば、毛根の汚れや資質は十分、落とせると思います」(前同)

■髪や頭皮に優しいアミノ酸系

 では、洗髪の際は、どんなシャンプーを使えばいいのだろうか?

「髪や頭皮に最も優しいとされているのが、アミノ酸系です。頭皮に負荷をかけないんですよ」(同)

 また、シャンプーをする前にホホバの種子をもとにしたホホバオイルを頭に垂らすといったワンランク上のテクニックもある。

「多少、コストと手間がかかりますが、頭皮の油脂を取ってからシャンプーするので、毛穴を塞ぐ油がよく落ちます」(同)

■ダメなのはアルコール系、刺激が弱すぎるベタイン系

 逆にダメなのはアルコール系のシャンプー。こちらは45歳過ぎの頭皮には、刺激が強すぎるのだという。

 また、幼児などに使うベタイン系は、逆に刺激が弱すぎて頭皮の脂質が、しっかり取れないことがある。

 なお、全体的に髪のボリュームがない人は、リンスやコンディショナーは使わないほうがいいという。

「リンスは基本的に髪を滑らかにするので、見た目がペタッとなってしまうからです」(同)

■ドライヤーを使わないのはNG

 また、シャンプー後、ドライヤーを使わない男性も多いが、これはNGだ。

「ドライヤーを使わないとゆっくり乾くので、その間に、ほこりや雑菌が毛根や髪の毛につき、地肌を痛めてしまうんです」(同)

 ドライヤーを使う際は頭皮から20〜30センチ離し、髪より地肌を乾かすように温風を当てるのがポイント。

■人気のサウナも

 また、最近、老若男女に人気のサウナも、実は髪にとってプラスになる。

「サウナは、体だけでなく頭皮の血流も良くする働きがあります。ただし、汗をかいたままだと頭皮に菌が繁殖する恐れがあるので、サウナに入った後は、頭皮をしっかり乾かしてください」(同)

■頭皮マッサージの方法

 冒頭で指摘したように、脱け毛予防と育毛に効果があるのが頭皮マッサージだ。

 前出のアフロヘアの板羽氏がやっている、2つの方法を紹介しよう。

「頭皮マッサージは、シャンプーと同じ要領で指頭を使ってやるんですが、首筋は寝る前、横になったときが最も効果的です。寝ているときは首筋がリラックスしているので揉みやすく、また、血流もスムーズになりやすいからです」(板羽氏)

 また、このマッサージを行うべき部位が、頭の両サイドだ。ここの血流が良くなれば、頭髪にいい影響をもたらすという。

 これは、ゲンコツを左右のこめかみ近辺に当て、グリグリと頭の横側全体を動かすようにしてみよう。

「この際、テーブルに肘をつくと、よりやりやすくなります」(前同)

■ガムを噛むのも効果的

 一方、意外なことに、マッサージの他で頭の横の血流向上に効果があるのは、ガムを噛むことだという。

「自分でガムを噛みながら側頭を触ると分かるんですが、側面の頭皮が良く動いているんですよ」(同)

■抜け毛の原因になる食べ物!

 食べ物も、育毛や発毛にプラスとなるものがある。

「毛髪はアミノ酸が主原料なんですが、特に含硫アミノ酸は重要です。これらが多く含まれる大豆やオートミール、レバー、卵などは、積極的に食べるようにしてください」(同)

 このアミノ酸の合成に欠かせないのが亜鉛で、これは男性型脱毛症の原因となる脂質をためる物質(5aリダクターゼなど)を抑制する働きもある。亜鉛を多く含む牡か蠣き、レバー、スルメイカ、厚揚げなども、合わせて食べたい。

 ちなみに、白髪にも悩んでいる人に勧めたいのが、黒ゴマ、黒豆などの黒い食品だ。

「東洋医学でも黒いものには抗酸化作用が強く、血管などの酸化から守る働きがあるとされています。白髪が気になる人は試してみてください」(同)

 逆に抜け毛の原因ともなってしまうのが、トンカツ、唐揚げなどの揚げ物だ。揚げ物は揚げ油が酸化していることが多く、こうした酸化油が毛根を詰まらせる脂質になるばかりか、血管の詰まりを招き、血流の悪化にもつながるという。

■紫外線に注意

 なお、紫外線も脱け毛に拍車をかける。

「紫外線が強い日は、UVケアのクリームや乳液を、頭皮や髪にも塗っておくといいでしょう」(同)

■理容院で「増えたように見える整髪」

 さて、ここまでは「自分でやる薄毛対策」だが、プロにゆだねる解決法もある。

 前出の葉山氏が次のように言う。

「40代、50代の若いうちに治療を受けたほうが、より効果が高いですね」

 また、AGA治療などを受ける前に試しておきたいのが、理容院で「増えたように見える整髪をしてもらう」方法だ。

「髪の毛が薄くなってきたとき、頭の横を短く切って、頭頂部のつむじを逆向きにするにことで、頭頂部のボリューム感が出るんです。床屋さんに“ハゲが目立たないようにしてほしい”と言えば、こうした整髪をしてくれますし、料金も変わりません」(板羽氏)

 次の表が示すように、多様性の現代では、「ハゲていてもカッコいい」という声も多いが、坊主頭にするにしても、選択の余地があったほうがいいだろう。

 抜け毛が目立ち、頭皮が見えてきた皆さん、まだまだ挽回は可能です!

 一緒に頑張りましょう!

【画像】ハゲててカッコいい有名人は?100人アンケート

※日本在住の20〜50代女性に調査。2票以下は省略

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