プロ厳選!秋の「ふるさと納税」コスパ抜群マル得「返礼品リスト」50

日刊大衆

写真はイメージです
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 寄付することで自治体を支援するだけでなく、おいしいものから貴重な体験まで得られる制度。一度、試してはいかが?

 2000円の自己負担で、おいしい返礼品が手に入る「ふるさと納税」。昨年度の寄付総額は9657億円と過去最高を更新しており、すでに活用している読者も多いのでは?

 総務大臣時代、この制度を立ち上げた菅義偉前首相は、8月の講演で、「総額2兆円という目標は必要だ。自然に、そうなっていくことが望ましい」と述べ、将来的に、現在の2倍の規模になることを展望したが、最近この制度に逆風が吹いている。

「これまでも国は、地方自治体に返礼品の仕入れ額を寄付額の3割に収めるよう通知していました。また仕入れ額に、返礼品の送料やポータルサイトへの出品手数料を加えた合計を、5割以下にする必要がありました」(女性誌記者)

 そのルールが、10月から厳格化されたのだ。

「寄付者の確定申告が不要になる『ワンストップ特例制度』の事務費用なども、経費と見なされることに。そのため、寄付額の値上げや、ポータルサイトへの掲載を見合わせる自治体が相次いでいます」(前同)

 19の主要ポータルサイトを、まとめて検索して比較できる『ふるさと納税ガイド』編集長の飛田啓介氏は、ルール変更前には、駆け込み需要が見られたという。

「9月の最終週には、当サイトへのアクセス数が例年の4〜5倍に達しました」

 とはいえ、ふるさと納税の人気は根強いようだ。

「繁忙期である12月に比べると、アクセス数は、まだまだ少なかったですね。年末にかけて、必ず需要は回復するでしょうし、制度改正があったからこそ、間隙をつく形で、まだまだ魅力的な返礼品が登場してくるでしょう」(前同)

 そこで今回は、プロが厳選したコスパ最高のお得な返礼品を、紹介しよう。

■肉類が人気

 まず、人気品目である肉類から。飛田氏は、「期間限定 牛たん暴れ盛り 総量1.4キロ」(大阪府泉佐野市・寄付額1万9000円=以下同)を薦める。

「泉佐野市の返礼品の人気ランキングで、圧倒的1位(10月11日現在)の品です。還元率が極めて高いのが特徴です」(同)

■なぜ高い還元率を実現できるのか

 返礼品の仕入れ額は3割以下に定められているはずなのに、高い還元率を実現できるのは、なぜか。

「当サイトでは、一般的な通販サイトで買える返礼品の市場価格と、寄付額を比べて、還元率を算出しています。自治体は大量に購入することで、安く仕入れているんでしょう」(同)

 また、今回のルール改正では、熟成肉と精米は、原材料が同一都道府県産のものでないと、返礼品として認められなくなった。

「従来は、外国産肉を輸入して自治体で寝かせれば、返礼品として出品できました。しかし、それができなくなったことで、肉類の出品中止が相次いだんです」(前出の女性誌記者)

 だが、熟成肉を多く出品していた泉佐野市は、発想の転換で規制をクリア。

「牛タンの原産国はメキシコとアメリカですが、地元で加工することで、条件をクリアしています。今後、値上げされる可能性はありますが、それでもお得感があります」(前出の飛田氏)

■ルールの間隙をついて

 ルールの間隙をついた返礼品は、他にもありそうだ。ふるさと納税に詳しいファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏は、「選べる 訳あり 秘伝コク旨たれ漬け牛サガリ肉/牛ハラミ肉約1.5キロ」(福岡県直方市・1万円)を薦める。

「こちらも原産国は外国ですが、タレにつけて加工することで、ルールをクリアしています」(丸山氏)

 この秋、肉類の狙い目は加工肉になりそうだが、肉の切り身を狙うなら、「国産牛 赤身切り落とし1.8キロ(450グラム×4パック)」(宮崎県都城市・1万円)がオススメだ。

「この寄付額で、1.8キロものお肉を提供できるのは、畜産で栄える都城市ならではと言えるでしょう。お得度は断トツです」(前同)

■シャインマスカットやイチゴなどフルーツが!

 続いては、フルーツだ。近頃、人気の高いシャインマスカットだが、「訳ありシャインマスカット3房1.3キロ以上」(1万2000円・長野県中野市)は、そのボリュームが目を引く。

「大粒で甘みの強い当市のシャインマスカットは、あるポータルサイトで、月間1位に輝いたこともあります。訳あり品で見た目こそ劣りますが、味は抜群。現在は、先行予約を受付中です」(同市商工観光課)

 また、前出の丸山氏がオススメ品に挙げるのは、「訳あり 数量限定 海藻木酢みかん計10キロ以上」(宮崎県日南市・1万円)だ。

「肥料として、ワカメなどを漬け込んだ木酢液を使用した、こだわりの農法で育てられています。虫食いの跡で黒い斑点がついていますが、味は正規品と変わりません」(丸山氏)

 また、イチゴの「福岡県産あまおうグランデ等級270グラム×6パック」(福岡県東峰町・1万円)もコスパ抜群で、丸山氏のオススメだという。

■味もお得度も“キング”超え!

 続いては水産物。「数量限定 訳ありエンペラーサーモン1キロ」(北海道白糠町・1万円)は、「エンペラー」という冠が特徴を表す。

「エンペラーと名づけた理由は、“キング”サーモンよりも上質だからです。ノルウェーで養殖された大型サーモンを、地元業者が独特の調味や工程で仕上げたことで、21年には水産庁長官賞を受賞しました」(同町ふるさと納税推進係)

 身割れなどで訳あり品となっているが、味は変わらないという。

 ここまで見てきたように、お得な返礼品の宝庫である訳あり品だが、飛田氏は、「訳あり銀鮭切身約2キロ」(宮城県気仙沼市・1万円)を薦め、こう言う。

「かつて、同様の返礼品を千葉県勝浦市が1万円で出していましたが、次第に値上がりしたうえ、9月末で募集が終了しました。この返礼品は、その代わりを狙ったものとして、注目を集めています」

■中国が日本産水産物の輸入を停止して

 また最近、水産物を中心にポータルサイトでよく見かけるのが、「現地支援」や「緊急支援品」の文字。

「中国が日本産水産物の輸入を停止したために、水揚げしたものの、出荷先に困っている水産業者が数多く存在します。そんな業者を支援するために、ふるさと納税が活用されているんです」(女性誌記者)

 支援品といっても、必ずしもお得なわけではないが、「そもそも、ふるさと納税の制度は、応援したい自治体に寄付するのが目的です。その意味では、ふるさと納税を活用できると言えそうです」(前同)

 実際、「中国禁輸措置生産地支援品 大粒!冷凍帆立貝柱500グラム×2(計1キロ)」(1万5000円)を出品する北海道紋別市の担当者は、本誌の取材にこう応えた。

「オホーツク海で取れたホタテを急速冷凍し、鮮度を保ったままうま味を閉じ込めた、自慢の品です。しかし、輸出先として中国への依存度が高かったため、余った在庫を倉庫に保管する経費がかさみ、困っているんです」(同市ふるさと納税係)

■定番のウナギを狙うなら

 また、水産物で定番と言えるウナギを狙うなら、昨年『楽天ふるさと納税ランキング』で1位に輝いたことのある「特大うなぎ400グラム」(佐賀県上峰町・1万円)がいいだろう。

 そんなウナギと一緒に食べるなら、おいしいお米が欠かせない。丸山氏のオススメは、「令和5年産 北彩香 ゆめぴりかvsプレミアムななつぼし特A食べ比べ」(北海道妹背牛町・1万1000円)だ。

「有名なブランド米もいいですが、意外に人気なのが北海道産米。昔のおいしくない印象を持っている人もいるかもしれませんが、品種改良で味が格段によくなり、価格は安い。コスパ抜群と言えます」(丸山氏)

■生活防衛に活用

 食料品などの値上げが相次ぐ昨今、ふるさと納税を生活防衛に活用する手も。

 まず、猛暑で値上がりしている野菜なら、「季節の野菜 じゃが・玉ねぎ・人参セット5キロ」(長崎市雲仙市・5000円)がお得だ。

「3点セットになっていることで、使い方が広がり、フードロスにもならなくて助かります。私も申し込みました」(前同)

 続いて丸山氏は、「古紙再生利用脱プラ トイレットペーパー シングル60ロール」(岐阜県岐阜市・1万円)を挙げる。

「紙類も値上がりしています。買い物時の荷物になりやすいですが、返礼品なら宅配便で届けてもらえるので便利ですね」(同)

 左党なら、10月に増税された第3のビールから、「サッポロ『麦とホップ』350ミリリットル×1ケース」(千葉県船橋市・1万2000円)を狙うのもいいだろう。

■鉄道ファンなら

 また、返礼品をモノではなく、珍しい体験にすることもできる。

「鉄道ファンなら、兵庫県加西市の『北条鉄道 運転体験(1名)』(3万5000円)がいいですね。駅構内で、約50メートルの運転ができます」(女性誌記者)

 また、長崎県西海市では、「無人島 田島 通常プラン ペア宿泊券(大人2人)」(13万5000円)を提供している。

「送迎の渡船や、テントのレンタル、ドラム缶風呂の体験までがセットなので、野外泊初心者でも安心です。大村湾に沈む夕日は、美しいそうですよ」(前同)

 魅力的な返礼品がよりどりみどり。品切れ前に、お得な返礼品を入手しよう!

【画像】まだある!「ふるさと納税」返礼品リスト

▲本誌独自調査と各種ポータルサイトなどを参考に作成。

※今回取り上げた返礼品は、受付を停止していたり、寄付額が変更されている場合もあります。ご利用の際は、各自治体に確認してください。

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