フジモン「当て逃げ」は他人事じゃない!夕暮れ時の死亡事故を防ぐ!中高年の「運転術」緊急5か条

日刊大衆

藤本敏史
藤本敏史

 お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史(52)が、10月4日、渋谷区の交差点で、別の乗用車への当て逃げ事件を起こし、芸能活動を自粛した。

 この話、我々にもけっして他人事ではないという。

■秋冬は交通事故が最も多い季節

「秋冬は交通事故が最も多い季節。警察庁が発表した事故統計では、10月から12月の死亡事故が、それ以前の月より激増しています」(全国紙社会部記者)

 昨年のデータでは、春夏の月別死者数は、だいたい190〜220人で推移していたが、10月に入ると261人に急増。12月には280人と、春夏の1.4倍にも上っている。

「加えて、最も危険なのが“夕暮れ時”。事故発生率は昼間の約4倍というデータもあります」(前同)

 警察庁の発表によると、昨年を含む過去5年間の死亡事故を分析すると、日没の時刻と重なる17時台から19時台に、多く発生していることが分かっている。

■眼の老化

 なぜ、秋冬の夕方が危険なのか。そのカギは、「眼の老化」だという。

 眼科医で『奥ノ山医院』院長の奥山公道氏が語る。

「加齢とともに老眼が進むだけでなく、瞳孔を広げて光を取り込む力が弱まってきます。夕方はまだ完全に暗くなってはいませんが、目の反応が暗さに慣れていない分、適応しにくい時間帯と言えます」

 すなわち、中高年になるほど、夕暮れ時に周囲が見えにくくなり、事故が起きやすくなるというわけだ。

 では、身を守るには、どのような対策が必要なのか。

■運転用の眼鏡を

 前出の奥山氏は、いわゆる老眼鏡とは別に、運転用の眼鏡を作ることを推奨する。

「老眼が進むと近くだけでなく、遠くもかすむので、眼科医に最適な眼鏡を処方してもらってください」

 さらに、70代では8〜9割の人が、眼の水晶体が濁る白内障を発症しており、必要以上に視界がまぶしく感じるという。それも事故を引き起こす要因となる。

「したがって、運転するなら、まず白内障を治療してください」(前同)

 一方、70代で1割の人が発症する緑内障も危険因子。しかも、白内障と違って視力低下を伴わないケースがあるため、自覚せずに運転を続け、部分的に視野が欠けて目の前の信号が見えず、赤のまま交差点に突っ込むなどという恐れもある。

 このため、「自覚症状がなくても眼科で定期的に緑内障の検査をする」(同)ことが必要だという。

■必ずヘッドライトを

 また、NPO法人『高齢者安全運転支援研究会』事務局は、こう助言する。

「暗くなくとも、必ずヘッドライトをつけて運転することが大事です」

 薄暗さに適応しづらい中高年ゆえ、明るさを保つことが安全運転の要となる。

 そして究極の対策は「夕方に運転しないこと」(前同)だ。不必要な運転をしないほうが、当然、安全なのは言うまでもない。

 この5か条を心がけて、危険な季節を乗り切ろう!

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