ミケランジェロが隠れていた「秘密の部屋」が初の一般公開。壁には500年前に描いたデッサン画 (2/4ページ)
ミケランジェロは権力を取り戻したクレメンスとメディチ家の矢面に立たされ、1530年にローマ教皇クレメンス7世から死刑宣告を受けた。・秘密の隠れ部屋に3か月ほど身を隠す
そこで彼は、教皇が処分を取り消すまで、3か月間ほど新聖具室の下にある秘密の部屋に身を隠した。
その部屋は、縦10メートル、横2メートル、天井高2.4メートルで、通りに面した窓ひとつという小さな丸天井がついた狭い空間だった。
ここがミケランジェロにとってのキャンバスとなり、彼は壁のいたるところにデッサン画を描き上げた。
壁には炭化した木と赤いチョークを使ったようだ。ほとんどが実物大より大きく、その多くが重なり合っているが、古代の彫刻「ラオコーン」の頭部や「レダと白鳥」「ダビデ像」の反復など、自身の傑作を含むいくつかの具象作品が描かれた。
すでにルネサンスの偉大な芸術家として知られていたミケランジェロだったが、隠れ部屋のデッサン画は公に知られることも記録されることもなく、実用に供された。
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the Bargello Museums, Florence / image credit:・20年間忘れられていたデッサン画が1975年に再発見される
華麗なスケッチが描かれた隠れ部屋の壁は、新聖具保管室の下の落とし戸から通じるように仕掛けられていたが、2回ほど漆喰で塗りつぶされ、1955年まで石炭を貯蔵するための保管庫として使われていたため汚れていた。
その後20年近く、その部屋は閉鎖され忘れ去られていた。
しかし1975年11月、美術館の修復家たちが観光客の増加に対応するため、メディチ家礼拝堂美術館の新しい出口を探そうと、新聖具保管室の下を掃除することになった。
そして壁から2層の漆喰を剥がしたとき、木炭画が発見されたという。