【大分高専】大分高専生の特別研究が『Electronics』誌に掲載〜コンパクトかつ、より高電圧発生が可能なパルスパワー電源を実現〜 (3/4ページ)
無事にアクセプトされたときは大変うれしく、自分の研究が世界的に認められたというこれまでにない大きな達成感が得られました。
私は今年から始動した九州大学工学部・九州沖縄9高専連携教育プログラムの第一期生です。来年は九州大学の研究室にてパワー半導体デバイスの研究に取り組みます。今年培った研究の知識やノウハウを存分に活かし、来年の研究では今回の業績に負けないくらい大きな成果を出していけるように励みたいです。
◆指導教員のコメント
5年生から研究を始めて、短い期間にも関わらず、多くの研究実績を積み上げ、その成果を発表するに至ったことは大変素晴らしいと感じています。九州大学工学部・九州沖縄9高専連携教育プログラムの学生でもあるので、来年から九州大学での研究を進めるとのこと、これからも更なる飛躍を期待しています。
新しい環境での研究活動は、ますます大きな可能性を秘めていると思います。是非とも、そこでの活動も精力的に進め、学問の発展に貢献して貰えればと願っています。
◆用語解説
パルスパワー:通常、パルスパワーは非常に急激なエネルギー放射や生成に使用されます。パルスパワーシステムは、プラズマやビーム生成といった特定のアプリケーションや実験で使用され、高エネルギーを瞬間的に生成する際に重要な役割を果たします。
半導体素子:電子の伝導特性を利用した電子部品で、通常はシリコンなどの半導体材料から作られ、電気信号を制御する役割を果たします。
スナバ回路:高電圧スイッチング回路において、急激な電圧変化やノイズから発生する過渡的な現象を抑制するための回路。これにより、半導体素子の破壊を防ぎ、回路の安定性を確保します。
◆大分工業高等専門学校について
大分工業高等専門学校は、昭和38年に設立された国立の高等教育機関です。機械工学科、電気電子工学科、情報工学科、都市・環境工学科の4つの学科と、平成15年に設置した機械・環境システム工学専攻、電気電子情報工学専攻の2つの専攻科を有しており、これまで本科卒業生・専攻科修了生合わせて約8,200名を輩出してきました。