好きな男に大金を貢ぐ!江戸時代の買春システム「役者買い」に大奥の女中も病みつきに【前編】

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好きな男に大金を貢ぐ!江戸時代の買春システム「役者買い」に大奥の女中も病みつきに【前編】

最近は、ホストクラブに通い詰め大金を費やし多額の借金を抱える女性が増え、店側が売掛け金を支払わせるため女性客に売春を斡旋する悪質なケースも急増。国会で取り上げられるほど問題になっています。

SNSが発達し、キャストが個々に自分をアピールする動画を配信できるようになったり、LINEで気軽に他人同士がコミュニケーションを取れたりなどの社会背景が原因……という見方もあるようです。

けれども、実は「好きな男に大金を貢ぐ」のは江戸時代でも流行っていました。そんな「役者買い」などの買春システムをご紹介しましょう。

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江戸時代の買春「役者買い」

 舞台挨拶をする麗しい歌舞伎役者の姿(歌川国芳)

「役者買い」とは、読んで字のごとくお気に入りの歌舞伎役者を贔屓筋の客が座を設けて呼び寄せることでした。歌舞伎が全盛期の江戸時代には、裕福な商家の後家さんや大奥の奥女中などの間で流行ったそうですが、さらに金を払って歌舞伎役者を「男妾」にとして独占しようとするケースも増えていったとか。

「役者買い」は、もともとは花柳界で使われていた言葉。芸者がお気に入りの歌舞伎役者に入れあげて、自分の席に招くだけではなく金銭を与えて生活の面倒を見るようになったことから誕生した言葉だともいわれています。

人気の歌舞伎役者を応援するだけではなく、金銭面でもサポートしていくことは稼ぎのある売れっ子の芸妓しかできない「特権」でもありました。「役者買い」をすること自体が芸妓のステータスで、そのことは江戸っ子の間で噂の種となり、役者の名前だけではなく芸妓自身の名前も売れる……というメリットもあったようです。

 自分宛の恋文を読む売れっ子花魁の浮世絵(歌川国貞)

大奥お女中の役者買い

 歌舞伎役者・生島新五郎(左)と江戸城大奥御年寄・江島(右)のふたり

役者との色恋沙汰にはまっていたのは、花柳界の芸妓だけではありません。たとえば、江戸幕府6代将軍・徳川家宣の側室で、7代将軍徳川家継の生母「月光院」に仕えていた大奥の女中・江島……といえば、歌舞伎役者相手に繰り広げた一大スキャンダル「江島生島事件」が有名です。

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大奥のダークサイド…歌舞伎役者との密通を疑われ流罪となった江戸城大奥の女中「江島」

ある日、墓参に出かけた江島はお連れの女中たちと一緒に人気役者・生島真五郎の初春興行を鑑賞。貸切席にて仕出し弁当と酒を振る舞い、おおいに羽目を外して盛り上がったそう。結果、大奥の門限を破ってしまったことをきっかけに、江島が生島真五郎に惚れ込み「密通」していると噂が広がってしまったのです。

ところが、江島は厳しい尋問にも屈せず二人の男女関係を否定。真実ははっきりしないまま、江島は高遠藩・内藤清枚へお預け、生島は遠島、関わりがあったとされる多くの人々が罰せされてしまいました。

のちに、これは意図的に仕組まれた陰謀だったという話がでてきましたが、当時はスキャンダルが一人歩きし錦絵になったり歌舞伎の題材になったりと話がどんどん膨らんでいったそうです。

ただし、江島ならずとも、普段は厳しい規律の中で生活している大奥のお女中が、密かに人気の役者と密会する「役者買い」は実際、頻繁に行われていました。

 千代田之大奥 お召し替え「御台所のお召し替えの世話をする御台所付中臈 」橋本(楊洲)周延画

【後編】では、「役者買い」のように表向きはほかの仕事に見せかけて、実は女性客に「色」を仕掛けて体を売る……そんな裏の性愛家業をご紹介します。

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