筋子とイクラの違い?ご飯食べるのになぜ「お茶碗」?知ってるようで知らない和の食材【その3】 (4/4ページ)
花瓶や鉢などの陶磁器も輸入していましたが圧倒的に多かったのは茶碗だったため、次第に磁器全般のことを「茶碗」と呼ぶようになります。豊臣秀吉以降、国産の磁器も広まっていくと庶民も磁器の食器を手に入れられるようになります。
各々の特性としては、木は熱伝導率の低い素材のため、保温効果が高まる。木地に漆を塗った漆器であれば、防腐・防水・防虫効果も高いのです。ご飯やお味噌汁など冷めてほしくないものに適しているのですね。陶磁器の碗は、逆に抹茶などを点てる時に適しています。
しかし、陶磁器が漆器よりも手に入れやすくなる時代がきます。文化14(1817)年に大田南畝が記した随筆の中で、「今の陶器は尾州の瀬戸より多く出る故に、なべての陶器を瀬戸物といふに同じ」とあるように、「瀬戸物」とも言われる安価な陶磁器が出回るようになります。すると形状の似た茶碗のほうが使いやすいからとご飯を盛るようになっていき、「ごはん茶碗」と呼ぶようになったということです。
いかがでしたか? 色々な変遷をたどり今に受け継がれている和食。意味も知ると尚おいしくかんじることでしょう。
トップ画像:『東都名所高輪廿六夜待遊興之図(歌川広重画)
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