ビートたけしに怖いものはなし!新作映画『首』会見でジャニーズ、宝塚問題に言及!最恐の「殿」武闘派伝説15連発

日刊大衆

ビートたけし(北野武)
ビートたけし(北野武)

「初めまして、ジャニー北野川です」

 強烈な挨拶で世間をアッと言わせたのは、ビートたけしこと北野武監督(76)。

 11月15日、日本外国特派員協会で、公開中の最新映画『首』について会見した際の1コマだ。

「言うまでもなく、性加害問題で社会問題となっている旧ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏をもじったジョーク。多くの海外メディアが注目する場でも、タブーなしの“たけし節”を炸裂させていました」(映画ライター)

 その勢いで同問題に触れ、

「ジャニーズのタレントとは何十年も一緒に仕事をしているし、噂としては聞くこともあった」

 とコメント。さらに宝塚歌劇団に所属していた女性が急死した問題にも言及し、

「私もそうだが、日本の芸能界は師匠に芸を教わるために師匠の世話をして、作法とか礼儀とかにうるさかったりした」

 と、日本の芸能界に昔からある、構造的なハラスメント体質を指摘したのだ。

「驚きましたね。日本のテレビ界はいまだに、これらの問題に及び腰。有名人だって炎上を恐れて皆、口を閉ざしていますからね」(前出のライター)

 そう、ビートたけしに怖いものなどないのだ! 

■大森南朋も怒鳴られて

 そんな“最恐”の殿だけに、今日まで幾多の武闘派伝説が語り継がれている。

「映画『首』にも出演中の俳優・大森南朋も、たけしに恐れをなした一人。11月11日、MBSテレビ『ごぶごぶ』に出演した際に明かしたのは、2002年公開の『Dolls』で北野作品に初出演したときの裏話でした」(芸能記者)

 撮影終了後、たけしは若手俳優たちを高級中華料理店に招待したという。

「そのとき、大森は少しでも爪痕を残そうと“僕、たけしさんの映画が大好きで……”と、たけしにしゃべりかけたところ“あんちゃんの話は聞いてねえよ!”と怒鳴られたんだそうです」(前同)

 とはいえ、大森はその後、数々の北野作品に出演。

「演技力を認めているのは明白。変なご機嫌取りはするな、と伝えたかったのかもしれません」(同)

 男らしい教育なのかは分からないが、そんなたけしの漢気が起こした事件といえば、かの有名なフライデー襲撃だ。

■フライデー事件を起こして

「襲撃した理由は当時、殿がつきあっていた女学生を『フライデー』が強引に取材したからです。男が、奥さんや彼女を襲われたら、そりゃ闘うだろうというのが殿の考え。芸能人だからといって、丸く収めようという考えは一切ないんです」

 こう語るのは、長年たけしの運転手も務めていた、たけし軍団のつまみ枝豆

 事件後、たけしが襲撃に参加したたけし軍団のメンバーに「お前らのことは一生、面倒見るからよ」と語ったのは有名な話だが、

「実際、殿は謹慎中に軍団の今後を考えていた。それで、考えに考え抜いて“芸能界復帰は無理だから、反社会的組織を作ろう”と言いだしたんです。真剣な顔だったから、俺も腹を決めなきゃと思いましたよ」(前出の枝豆)

 ただ、2日後には、

「“大変だから、土建屋をやろう”と。思い直したみたいで(笑)」(前同)

 反社会的組織を結成しようとしただけあって、最恐伝説には、その筋の話も多い。

■渡嘉敷勝男救出劇は…

「元WBA世界チャンピオンの“トカちゃん”こと渡嘉敷勝男が、拉致されたところをビートたけしに救われた、なんて話もありましたね」(芸能記者)

 ある日、トカちゃんが因縁をふっかけられ、組事務所に監禁されたというもので、「トカちゃんがたけしさんに電話をすると、すぐ現場に駆けつけてくれたというんです。で、親分から“面白いことをやったら帰す”とすごまれたため、漫談を披露したら、これが大ウケ。無事、トカちゃんを救出するという話なんですが……」(前同)

 ただ、この伝説に関してはトカちゃんが“拉致されたことはない”と後に否定。

「たけしと飲んでいるときに絡まれ、たけしから“殴っちゃえよ”と、そそのかされたことはあったそうですが(笑)」(同)

■都市伝説の真相

 事務所に殴り込みは、さすがに都市伝説かと思いきや、さにあらず。

「トカちゃんの件はデマのようですが、たけしさんは実際、事務所に一人で乗り込んだことがあります。フライデー襲撃事件の後、たけしさんの“復帰が早すぎる”ということで、当時、街宣活動をかけられてしまい、そのトラブルを解決するためでした」(当時を知るスポーツ紙記者)

 この件はたけし自身も、11年の『週刊文春』9月29日号で、次のように語っている。

〈事務所は何も動いてくれないから、『自分で話をつける』って、全部一人で回ったんだよ〉〈住吉の堀さん(政夫氏)のところに行って、土下座して謝ったの〉

 単身で乗り込むとは肝っ玉の座り方が半端ではないが、当時は芸能人が絡まれることも多かった。

■まさに映画『アウトレイジ』の世界

 ときには喧嘩になることもあったようで、「特に殿は、そっち関係の人から人気がありましたからね。中には殿のことが好きすぎて、乱暴に絡んでくる輩もいたんです」

 と振り返るのは、前出の枝豆。いわゆるチンピラが、たけしに憧れながらも照れくさかったのか、「おーい、たけし! 握手してくれよ」といったノリで絡んできたこともあった。

「殿も、ある程度は我慢しますけど、あんまり相手が調子に乗っていると、怒って殴りかかるんです。そうなると後に引けず、結果、大乱闘になって、向こうの兄貴分的な人も出てきちゃった」(枝豆)

 まさに映画『アウトレイジ』の世界だが、兄貴分は事情を察するとすぐさま、「たけしさん、申し訳ありませんでした! 指でも詰めさせましょうか?」

 と言ってきたというから、もはや本職顔負けだ。

 また、乱闘になると、最も被害に遭っていたのは、たけし軍団のメンバーたち。

 枝豆がこう続ける。

■相手のパンチがスローに見える

「殿はボクシングをやっていたので、実際に喧嘩が強かったんです。相手のパンチがスローに見えると言っていましたからね。で、暴れると手がつけられないから、軍団のメンバーで殿を止めないといけません。

 後ろから押さえつつ、相手をケガさせないように、殿を正面からも羽交い絞めにする。だから、ボコボコに殴られるんです。毎回、誰かが血だらけでした(笑)」

 ちなみに、正面に立って殴られる役は“順番”に回ってきたという。

「相手が誰であろうと、不条理なことをされたら怒る。そして怒ると、臆することがない。“ここで暴れるとマズいかな?”と躊躇する場面でも、許せないものは許さないんです」(同)

 芸能レポーターの城下尊之氏も、こう言う。

「ツービートのデビューは、日本テレビの『笑点』の前座でした。そこで、かの有名な“赤信号みんなで渡れば怖くない”などのギャグを連発して大ウケ。そこから大ブレイクしたんです」

 たけしを世に輩出したのが『笑点』だったのだ。

「数年後、『笑点』が再び、出演オファーを出したんですが、すでに人気者とあって、当時のマネージャーが“そんな安いギャラじゃ無理”と断ったそうです。後日、その話を聞いたたけしは激怒し、マネージャーに回し蹴り。“笑点は出世の恩人だぞ”と言って、出演に至ったそうです」(前同)

 権力には屈さず、世間の風も、どこ吹く風。だけど、恩義は絶対に忘れない。

 これこそが“たけしイズム”と言えるだろう。

 最後に、枝豆がとっておきのエピソードを語ってくれた。

「殿が仕事で九州に行ったときのこと。東京に帰ろうと空港に着いたとたん、黒塗りのベンツに囲まれて、“たけしさんだね?”と声をかけられた。そのまま車に押し込まれ、拉致されてしまったんです」

 連れて行かれた先で待ち構えていたのは、組織の親分だった。

「その親分は“娘がファンだから、どうしても会わせたかった”と。そんな理由で拉致されるなんて、たまったもんじゃない。“こんなやり方、良くないんじゃないですか?”と殿は怒るんですが……」(前同)

 ここで親分が「実は娘が白血病で……」と打ち明けてきたという。

 これには、たけしも「そういうことなら、最初から言ってくれれば、会いに行くのに」と、いよいよ娘と感動の対面となるのだが。

「現れたのは、金髪ギャルのおネエちゃんで、“たけちゃ〜ん! 会いたかった〜”って、もう元気、元気(笑)。“コイツ絶対、白血病じゃねえな”と殿もホッとしつつ、呆れていましたね」(枝豆)

 結局、その日は都内に戻れず、1泊することに。

「料亭みたいな宿泊施設で、20人くらいの宴会になったんです。驚くことに、翌朝、殿はそこの代金を全員分、払って帰ったんです。

 無理矢理、さらわれたんだから、“こっちが出す必要ないじゃないですか!”と言うと、“義理は作っちゃいけないんだ”と、殿から言われましたね」(前同)

 なんともシビれるビートたけし伝説。今後も殿には大暴れしてほしいものだ!

■まだある!ビートたけし漢気&衝撃エピソード5

軍団を連れて「貸し切り」「個人で行くと一般客とも対面するので、軍団メンバーも照れくさいし、揉め事も起きる。そこで貸し切り。たけしさんには“おまえらに世話になってるわけでな”との思いがありました」(城下氏)。ちなみにプレイ中は「部屋のカギをかけてはいけない」という掟があるとか。

浅草で「道行く人に金を渡す」2010年『笑撃!ワンフレーズ』(TBS系)で紹介された逸話。浅草で店の店員だけでなく、客や道行く酔っ払いなどにも金をばらまいていたたけし。弟子が「お金使い過ぎじゃないですか」と言うと「俺はよ、浅草に育ててもらったから浅草に返してんだよ」と、ひと言。

娘イジりに激怒!?「波田陽区をイスで襲撃」2005年『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京系)に波田陽区が登場し、「あんたの娘は子ども作っちゃいましたから〜! 残念!」と“ギター侍”のネタを披露。すると、たけしはイスを持ち上げ、鬼の形相で波田のもとへ。“以降、波田は干された”という都市伝説まで生まれた。

吉田豪に恫喝一転、「謝罪文」『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に呼ばれたプロインタビュアーの吉田豪氏。すると、たけしは「俺の悪口、週刊誌で書いていたらしいな、おい?」と本番前に恫喝。だが、それは勘違いだった。後日、A4用紙3枚にわたる謝罪文を書き、吉田氏に送ったという。

“不倫糾弾”女性レポーターに「無言の愛」会見で女性レポーターが「不倫はやっぱりダメですよ」と、たけしに叫んだ。だが、この女性、某野球選手と不倫中。「それを知っていたたけしさん。“お前こそ”と応酬もできましたが、俺が頭を下げればすむことならばと、無言に近かった。漢気あふれる対応でした」(城下氏)

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