天の川銀河にある超大質量ブラックホールは76分ごとに強力な放射線を地球に発射している (2/4ページ)
超大質量ブラックホールの周りには、その巨大な重力によって「降着円盤」というガスや塵でできた構造が形成される。
そしてこの構造もまた、強力な放射線の発生源であることが知られている。
降着円盤の物質がブラックホールに落下するとき、低エネルギー電波から高エネルギー・ガンマ線まで、幅広い電磁スペクトルの”光”が放出されるのだ。
だがいて座A*の場合、それは考えにくかった。と言うのも、その周囲に”餌”となるような物質がほとんどないからだ。
それが物質を飲み込むスピードはごくゆっくりとしたもので、アリゾナ大学の天文学者クリス・インピー氏(今回の研究には不参加)の解説によれば、人間が数百万年に一度米を1粒食べるようなものなのだそうだ。
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いて座A*のそばから放たれる謎めいたX線の様子。同じ領域から発生しているガンマ線は、それと関係がある可能性が高い / image credit:NASA/JPL-Caltech・ガスの塊が光速の30%という超スピードでぶっ飛んでいる
メキシコ国立自治大学の宇宙物理学者チームは、謎のガンマ線の発生源を突き止めるべく、2022年6~12月にフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡が収集した観測データを分析してみた。
まずはガンマ線に周期的なパターンがないかどうか探ってみる。すると、ガンマ線は76.32分に一度地球に届いていることがわかった。
奇遇にもこの周期は、いて座A*のそばから放出されるX線放射の周期のちょうど半分だ。このことから、この2つが調和しており、おそらくは関連しているだろうことがうかがえた。