何かと出費がかさむ年末年始。しかし、中高年世代には、“シニア割”という強い味方がいる。

「今から飛行機や新幹線をシニア割で取るのはなかなか難しいですが、それ以外でも、さまざまな場所で中高年向けの割引サービスは受けられます。もちろん、年末年始でも利用できますよ」（経済ジャーナリスト）

　そこで今回は、身近で得する「シニア割」を徹底リサーチ。年末年始のレジャーで使える中高年向けの割引サービスを集めてみた。

　まずは外食。節約アドバイザーの丸山晴美氏が強くオススメするのは、すかいらーくグループの「プラチナパスポート」。６０歳以上なら誰でももらうことができる“専用割引カード”だ。

「店内飲食でも持ち帰りでも、会計金額が５％割引になり、『ガスト』『夢庵』『バーミヤン』などグループ１０ブランドで何回でも使えます。特に、店内飲食は６名まで有効なので、家族で利用すると割引率が大きくなり、よりお得です」（丸山氏）

　また、ファミレスチェーン『和食さと』も負けていない。６５歳以上が会員になれる「さとシニアくらぶ」は、かなりお得だ。

「会計金額が３％割引になるだけでなく、来店ごとにスタンプが貯められるんです。１０個で５００円引き、２０個で１０００円引きになります」（前同）

　ステーキ専門店『いきなりステーキ』は、さらにユニーク。同店には、「肉マイレージカード」という割引サービスがあるが、７０歳以上なら「シニア会員特別カード」がもらえるのだ。

「列に並ばずに入店できる権利や、アルコールも注文可能な“ドリンク１杯目１０円サービス”といった特典があります。食べた分だけ割引クーポンももらえますし、通えば通うほど、お得に楽しめますね」（グルメライター）

■ほとんどのカラオケ大手チェーンにはシニア割が

　さて、次は娯楽。シニア世代に人気のカラオケは、大手チェーン店のほとんどが、割引の“シニア料金”を実施している。

「特に、『カラオケ ビッグエコー』では、６０歳以上を対象にした『大人の歌ＣＬＵＢ』会員になることで、室料が１０％オフに（１ドリンク注文制）。さらに来店ごとにポイントが貯まり、おつまみやアイスなどがもらえるのもうれしいサービスです」（情報誌ライター）

　同様に、『カラオケ コート・ダジュール』には、６０歳以上が対象となる会員サービス「プラチナクラブ」がある。

「入会費３８５円を支払うと、その後は毎回、室料１時間分無料（２時間以上の利用時）か、会計金額１０％オフか、いずれかの割引が受けられます」（前同）

　年末年始には、話題作を観に、映画館へ足を運ぶ人も多いだろう。もちろん、映画にもシニア割がある。

「『ＴＯＨＯシネマズ』や『１０９シネマズ』など、ほとんどの大手シネコンには、シニア料金が設定されています。通常、大人２０００円のところ、１１００〜１３００円と、だいぶ安く映画を楽しむことが可能です」（同）

　基本、シニア料金は６０歳以上が対象だが、中には５０代から対象となる割引サービスも存在する。

　さて、カラオケや映画以外に、前出の丸山氏が、特にオススメする娯楽のスポットがある。それは、インターネットカフェの『快活ＣＬＵＢ』だ。ネットカフェといえば、パソコンをしたり、マンガを読んだりするだけの場所と思われるかもしれない。だが……。

「『快活ＣＬＵＢ』の郊外大型店舗では、カラオケやビリヤード、ダーツなども遊べるし、マッサージシートまであるんです。一店舗でいろいろな娯楽が楽しめるので、シニア世代の方にもオススメです」（丸山氏）

　もちろん、シニア割もバッチリだ。

「店舗でも異なりますが、６０〜６５歳以上なら、入会金３７０円が無料に。さらに、席料が１０％オフになる店舗もあります」（同）

　さて、年末年始には、近所だけでなく、家族と遠出をしたいという人もいるだろう。全国各地の行楽地でも、シニア割が利用できるスポットは少なくない。

「ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク 『ハウステンボス』（長崎）では、６５歳以上だと、通常７０００円の『１ｄａｙパスポート』が、２０００円割引に。ここまで割引率が大きいシニア割は、全国でも稀です」（旅行誌記者）

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